花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「MERCY」  by SANDii 1990

2006-04-04 22:52:09 | 音楽の話とか

今はいくつなんだろうなあ・・・ハワイ出身、当時から微妙に年齢不詳、デビューは70年代半ばだったはずだから、このアルバム出した頃は既に結構なお年頃・・・ジャケのイラストはデフォルメされててちょっと林家パー子みたいだけど、実はむっちゃ美人でスタイル抜群のサンディーさん、1990年の作品です。これがサンディー初体験で実はサンセッツ時代とか、その前の作品はほとんど聴いてないのよね(聴いたことあるのは「ぎ~らあ ぎ~らあ たいよおがあ♪」って曲の英語カバー位かな)・・・でこのアルバム、アジアンテイストにクラブサウンドを持ち込んだ、旦那の久保田真琴と要所要所でのディック・リーのダサ気持ち良さのバランスが非常に良い感じのナイスアルバムです。

一曲目の「Mercy」から華やかな気分になる。ディック・リーの書くメロディーは良いなあ、おセンチで。そこへ久保田さんが、当時流行のグラウンド・ビートっぽいリズムトラックを持ってきてそれが見事にはまって、ダサさとカッコよさのバランスが本当に絶妙。そしてサンディーのボーカルは良い!!こぶしまわしまくって・・・かなりエロいです。歌上手いねえ、本当に・・・エロくて気持ちよくて最高!!

続く「SAKURA」は「さくらさくら」な訳ですが、これまたディックリーの手柄大。外人ならではの先入観の無さの勝利?でも東洋人だから、西洋人みたいに妙にオリエンタル度を強調して妙にお芸術っぽく仕上げたりもしてない。まさに桜の花びらの色の様に、ふわあっとどぎつく無くそれで居て華やいだサウンドに仕上がって素敵。

続く「Ikan Kekei」では前に取り上げたメリアナのバック・ボーカルが非常に気持ちよい。インドネシアのポップス、ダンドゥット風に仕上げた「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」やら、「だってこう言うの好きなんだもん!!」っつう感じでディック・リーのダサ気持ち良さ爆発の「Don’t Keep Giving」やら、せつないメロとサンディーのボーカルが凄く沁みる民謡をベースにした「Suriram」やら、いかしたFunkyダンドゥットな仕上がりの「Hello」やら、”ずいずいずっころばし”な「りんご追分」やら・・・他の曲も、もう最高っす。

当時の流行の感じが今聴くと人によってはダサく感じられちゃったりはするかも知れない。でもね、やっぱこの無敵のボーカルとおもちゃ箱ひっくり返したような楽しくて華やかで人懐っこいサウンドはやっぱ最高だと思う次第です。しかも今の桜の季節に超ぴったり!!つう事でみんな聴きやがってください。