
葉村晶シリーズの連作短編集。気になるものはしょうがない、執拗に事実を追い続ける「契約探偵」葉村晶。妥協なし。今回主に自殺物。そしてついには彼女に付きまとう影との対面・・・そんな感じですか?
この人の作品、無意識の悪意と言うか・・・人の「我」のダークな部分がきっちりかつさらっと描かれていて、そこがなかなかおつなのだけど・・・このシリーズは特にそんな感じが顕著。主人公のキャラ所以か・・・葉村晶がやっぱ良いです。それぞれの独立した短編が最後にふっとクロスオーバーしての・・・エンディングも良い感じでブラックである。シリーズ続編希望・・・って相当長い間出てない模様だが・・・あるのか?
面白かったです。