花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「霊能探偵 初ノ宮 行幸の事件簿2」 山口 幸三郎

2018-07-28 17:12:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ

第二弾。前作の感想↓
http://moon.ap.teacup.com/hanao/6264.html

関連作「天保院京花の葬送」シリーズこれまでの感想↓
http://moon.ap.teacup.com/hanao/5614.html
http://moon.ap.teacup.com/hanao/6094.html


霊を呼び寄せる「渡し屋」体質で、普通の生活が困難になって結果としては軟禁状態で霊能事務所で働く美雨。そして主は人気アイドルにして霊能探偵=初ノ宮行幸。アイドルの仕事の合間に、双子の妹=由良ともう一人の所員=ゾウさんの4人で今日も除霊。そして解決する事件達の裏に何やら宿敵の陰謀が見え隠れしだし・・・そんなです。

シリアス&スリルとコメディの配分が絶妙になされ、エキセントリックなキャラ達が大活躍なエンターテイメントに仕上がった?スピンオフなんで前後編位でまとめるのかと思ったら、まだ続くのか。そりゃwelcomeだけど、次作で巻数的には本編(?)=「天保院・・・」シリーズ越え?

非常に面白かったです。

「能面検事」 中山 七里

2018-07-28 12:24:00 | 活字もすっげえたまには読むぞ



「君のような事務官は要らん。出ていきたまえ」


あわよくば・・・と言うか上昇志向の行く末としては副検事まではのぼりつめたい、新人事務官=惣領美晴。担当する検事と面談し、物の数秒でそう言われる・・・それでも何とかまあ、居ついた先の、検事不破は敏腕で極度の無表情で空気を読まず言葉少なくゴリゴリ突き進む。そして美晴の前でもいくつかの驚く成果を上げた所で、警察の闇=不祥事に踏み込んで・・・そんな感じ。

対比の妙。非人的と思わせて実はきっと男前な検事=不破のカッコよさ?を浮き彫りにする「歩くリトマス試験紙」=美晴との相性が絶妙。仕掛けも十分、ミステリィとしてもきっちり楽しめ、今後の二人にまた会いたい。御子柴との対決とかも是非観たかったり・・・

非常に面白かったです。