「絞首商會」で触れられたエピソードを中心とした連作短編集。画家の井口が元泥棒の蓮野を頼りに色々な難題を解決しようとする・・・井口の父がやらかした偽時計の譲渡について本物に改めてすり替えたいとか、晴海の依頼で音連れた嫌な奴勢揃いの一家で発生した密室殺人とか、峯子が誘拐されたとか、亡き晴海の妻たちの事情と海外からの手紙とか、虎を食うとか?怪しい晩餐が催される船内で起きた殺人事件とか、そして最初の時計がまた起こした連続ルビー盗難の事件とか・・・そんなですか。
「絞首商會」を読んだなら、気になってるエピソードが回収できるこちらは読んだらすっきりすると思います。蓮野のクールな探偵ぶりとワトソンポジションの井口のコンビも良いですが、脇から色々魅力的な人物が登場。「サーカスから来た執達吏」の方で出てきた女優=浅間光枝の登場も嬉しいですね←井口の妻の同級生。峯子もやはりいい味を出してます。長いですが、編ごとに息継ぎが出来るので丁度よい。楽しめました。
非常に面白かったです。
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