第二弾から間を置かずのリリースのシリーズ第三弾で完結。
東北を襲った未曾有の天災、東日本大震災によって新藤結子の住む町も被害を受ける。それでもまだ海に面してなかったのでマシな方だが・・・とても広報誌どころではなく、他の対応に迫られ広報誌用の筆も進まず・・・しかしそれでも色んな人の、町に根付いたボランティア精神みたいなもの?にも触発され今だからこそ、今しかできない広報誌をと多忙を縫って奮起する。そのうち自分の力だけでは思う形に到達できず、上司の伊達に助けを請うがすげなく断られ・・・と言うか伊達の様子がおかしい。メガネかけてないし・・・そのうちに伊達の身に起こったことを知り、ある取り組みを諦めかけた時に新しいアイデアが・・・どうなる???って感じでしょうか???
何故今更東日本大震災をテーマにかと言うのはあとがきにも書いてありましたが、最初から3部作の最終作はこのテーマでと構想をしていたのが、当時第一弾の売れ行きが伸びずお蔵入りになってたとか。それが「酒飲み書店員大賞」を受賞したことで徐々に話題になって続編を出せることになり、改めてどうしようか悩んだ末初志貫徹でこの形で描かれた模様です。お仕事小説としてかなり濃厚な内容になってます。なかなかぐっと来ました。
非常に面白かったです。
前作までの感想↓
「謎解き広報課」 天祢 涼
「謎解き広報課 狙います、コンクール優勝!」 天祢 涼
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます