花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「ヒマかっ!」 日明 恩

2023-11-24 20:47:46 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

母から逃れるために、足取りを追われないように家出をし18歳になり離籍届を出せるまで漫喫とかで身を隠して過ごそうと広島から東京へ出てきた桧山光希。通りがかったコンビニの駐車場付近で作業服姿のちょっとガラの悪い3人組に絡まれる?・・・が、この人たちすっげえいい人たちだった。そんなラッキーで事情も話して18歳の誕生日まで足場作業のバイトと寝床まで確保。ただ寝床に少し問題が=軽めの怪奇現象で電気のスイッチが勝手についたり消えたりするんで住民が定着しない部屋とか。お世話になる同僚の二人=奥さんと頭島さんと3人で入居祝い中も怪奇現象が・・・したら頭島さんが「やってみたら出来ちゃった」と、見えない犯人=幽霊を捕まえタコ殴りに??? そしてある事件をきっかけに見えなくなたが、実は昔は幽霊が見えていて話も出来た光希はその頭島さんに殴られ血まみれになってる幽霊を目撃して・・・奥さんに「幽霊ボコれるってすげえ!」「幽霊見えるってすげえ」と感動され? 何のかんのと3人は無償で知人達の心霊トラブルの相談にのるようになっていく・・・そんな感じですか。

 

ゴーストバスター的ですが、こちらの幽霊さんたち普通に人です。なので、バスターだけではなく幽霊さんたちの悩みも効いて解決したりとそんなです。そして幽霊が見えてたために自分の人生を母親にめちゃくちゃにされてた光希の再起の物語としてもナイスです。そして人間サイドもキャラぞろい。奥さん、頭島さん、加えて社長もれなく男前だし奥さんの彼女のアキちゃんも大分いい感じ。なので物語が楽しく素敵に動いていきます。ウルっとするところもちょいちょい。良いですね。

 

実はこの人の作品は14年ほど前に1作だけ読んでて(他アンソロジーでも短編は読んでますが)、最終的に面白かったものの序盤の乗れなくてフォローするに至ってない作家さんでした。当時と自分の感性が変わったのか、今回かなり良かったのでAmazonでまとめて作者さんの作品=9冊分ポチりました(笑)

 

非常に面白かったです。

 

以前1作だけ読んでたのはこれ↓↓↓↓↓↓↓↓

「ロード & ゴー」 日明 恩



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