両親が離婚し、父の転勤を前に先に札幌へ引っ越した昴=高校2年生。父が来るまでの間、今は叔母が暮らす父の実家に住むことに。その隣の家はかつて大好きだった双子の茜音と宵深が暮らしていた家だった。今は宵深と父親だけが暮らしているという。昴は特に宵深が好きだった・・・彼女たちとの最後の想い出、昴が宵深を連れちょっとだけ3人一緒に遊んでいた公園を離れたすきに茜音は大けがをしてしまう。命に別状はなかったが昴はずっと罪の意識を抱えていて・・・そして茜音は最近自殺か事故かわからない亡くなり方をしたと・・・宵深と再会したい気持ちと怖い気持ちを抱え、隣の家に声をかけられずに居た昴。そして転校先の高校に登校した日、そこには宵深が居て・・・明るい委員長=ひなの助けもあって、また宵深と仲良く過ごす事になった昴。そして何故か二人はいろんなトラブルに立ち入ることに・・・推しに力を入れた同級生に迫る怪しいマネージャを名乗る男からのコンタクト、叔母=芽生花さんがデート前にうだうだしてる理由、いきなり懐いて来たどこぞの脱走犬の二組の飼い主とその後のトラブル・・・そして宵深は何か謎を隠しているのかもしれず・・・??? そんなですか?
舞台はまた北海道です。違うのは「後宮の毒華」シリーズくらいかな? そして今回の主人公もハーレムですね。周り女子多め。物語の方はきっちりミステリィ。読み易く、ザクザク読めます。概ね無口で口数少ない鋭い宵深が探偵役でズバッと確信を突いた発言"だけを"する感じとかよき味わいです。個別の話のミステリィに加えて大きな流れとしてのそれもありそうで、次作以降に色々見えてくるんだと思われます。結構好きですね。
非常に面白かったです。
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