1984年のニュージーランド、全寮制の厳しい女子高で起こった密室殺人?閉鎖された空間には7人の女子高生と1人のシスターだけで、犯人はその中に?41年前に起こった事件と、脱走して来た日本人兵捕虜・・・当時の事件の「見立て」と思える殺人は、さらに続き・・・それぞれ過去を抱える彼女たちは・・・てな感じのお話ですか?
綺麗でスムースな文体で、スムース過ぎて序盤入ってきにくかったりもしたが・・・慣れれば程よい感じで。凄えってのは無いけど、なんか味わい深い気もする。人が一杯死んでる割りに淡々と、死体の凄惨さも頭に意外とやって来ないのも物足りないと言うよりは読み易さ?結果読後感はパステルな感じだが悪くない。最後は要らなかったんじゃないかな・・・もしくはもっと短くて良かったとか。デビュー物っぽいのでまた機会があれば次回以降読んだらガツンとくる作品になってるかもしれない。同じ賞を同時受賞した「ボディー・メッセージ」よりは大分こっちのほうが好き。
「ボディー・メッセージ」の感想は・・・↓
http://moon.ap.teacup.com/hanao/2753.html
普通でした・・・いや、面白かったです・・かな?中間ぐらいです。