花男の物置部屋 引っ越して3箇所目

備忘録的に食ったもん、読んだもん、聴いたもん等を書いてます。

「ひまわり」 新川 帆立

2024-11-23 16:19:58 | 活字もすっげえたまには読むぞ

 

商社でバリバリ働いていた33歳の時、出張帰りの空港で突っ込んできたトラックに撥ねられ脊髄損傷、首から下が自由に動かなくなった朝宮ひまり。事故直後は何故か意外とポジティブに考えていたが、実に色々大変である。働くことを諦めたくなく、元の会社とも交渉を続けたが願いはかなわず・・・就職活動も24時間要介護では上手くいかない。家族の負担も半端なく・・・そんな時幼馴染の検事から「弁護士を目指してみてはどうか」提案され、一念発起で司法試験合格を目指すことに。それはそれで様々な障害が・・・果たして???と言う感じですか?

 

まず・・・長かったですww でも最後まで一切つまらないなとか飽きたなとかは無かった。タイミング、タイミングで周りに助けてくれる人の登場とか、そう言った人たちのキャラとか非常に上手に配備されていて重くなりがちなストーリーをエンターテイメントに仕上げています。何より主人公本人が本質的にはポジティブなのでミッションインポッシブルへのチャレンジ的な?攻略も小説的な面白さもあったり。障碍者の現状、まだまだ足りない理解やらそう言ったもののメッセージももちろん。「障碍者は優遇されてると思っていた」と言うひまりのロースクールの同級生の反省の弁とか割と現実に無関係な普通の人の感覚だったりするのかもしれないなとか妙に腑に落ちたりも・・・その他いろいろ。

 

非常に面白かったです。

 

 



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