三年前=2007年の渋谷センター街、突然人ごみに突っ込んできたワゴン車・・・降りてきた男はコンバットナイフと鉈を振り回し無差別殺人を・・・そして2010年、空手家女子高生の宇佐美希莉子は、元刑事のもう一人の「キリコ」と偶然出会い・・・3年前の事件の落とした影に寄り添うように渋谷で行動する若者たちの連鎖に巻き込まれ・・・トラウマを抱える少女=和美と行きがかり上友人に?・・・んで、ひっつき虫のようにべたついてくる「ゆる女」のゆう香と共に立ち上がる・・・???そんなお話。
誉田哲也を連想してしまうのは・・・設定もそうだが、希莉子のキャラが磯山香織と若干オーバーラップした故か・・・ささくれ武士道よりは、実は正義の味方なツンデレキャラではあるが・・・ともかく、とりあえず空手女子大活躍の活劇。味わい深い周りを固めるキャラ達をきっちり動かしながらも、おいしいところはすべて主人公に回収させるあたりが王道の活劇です。ボリュームは結構あるけど、割と一気にドキドキハラハラたまにジーンで読みきれました。
非常に面白かったです。