気の向くまま日記

とある凡人の日常から~
日常の生活のなかで感じたこと
日々の写真、食べ歩きなど気の向くまま綴っています。

「平穏死」 10の条件

2013年05月23日 | 最近読んだ本、観た動画

「平穏死」 10の条件  胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか?

著者 長尾和宏  ブックマン社

     

(本書より抜粋)

これまで500人以上の患者さんの在宅看取りに、そして勤務医時代と合わせると1000人以上の最後に立ち会いました。末期がん、認知症、肝硬変、老衰・・・在宅であっても、病院であっても、最後の生きざまは人それぞれです。しかし勤務医時代に看取らせて頂いた死と、在宅で看取らせて頂いた死では、最後の苦しみが全く違うことに気が付きました。

在宅での最後はほぼ全てが「平穏死」でした。

(以上、引用おわり)

私は生まれてこのかた、ひとりも看取った経験がないので、同い年の著者のすさまじい仕事ぶり、体験に頭が下がるばかりです。医師として病院では「簡単に死なせてもらえない」実態を赤裸々につづってあります。

死を失敗とみる現代医学では延命と称して、死ぬ最後の最後まで患者を苦しめ続ける・・・
平穏に逝かせてあげていいではないか。
80歳を越す両親を持つ私は人ごとではなく、ほんとうにこの本に賛同する思いです。