さすらいの青春(649)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【649】——————————
De son côté, Jasmin Delouche, le fils
de la veuve, s'était levé et, jetant en
hâte un capuchon sur ses épaules, il
était sorti en chaussons pour inspecter le
bourg. Tout dormait, tout était plongé
dans l'obscurité et le silence profond qui
précèdent les premières lueurs du jour.
————————(訳)————————————
さて未亡人おかみの息子、ジャスマン・ドルー
シュはというと、もう起きていて、急ぎフード付
きマントを肩に引っ掛けて、上履きのまま、町の
様子を調べようとして、すっ飛んで行った.すべ
ては寝静まり、夜明けのはじめの微光を待つ闇と
深い夜のしじまの中に埋もれていた.
..———————⦅語句⦆———————————
de son côté:❶彼はというと、彼としては、
彼のほうでは、彼的には、❷彼のほうへ
Jasmin Delouche:(人名) ジャスマン・ドルーシュ.
小柄ながら17歳でモーヌと同じく教室での最
年長.だがモーヌとは対立していた.宿屋を
経営する未亡人の息子.
le fils de la veuve:女やもめの息子
s'était levé:(直大過/3単) すでに起きていた
jetant:(p.pré) 纏いながら、
en hâte:急いで
capuchon:(m) フード、頭巾、フード付きマント;
辞書の説明から察するに、よく漫画で出てくる
魔法使いのおばあさんが着ているような黒いフ
ードのついたマント.ついでにゆがんだ杖があ
れば完璧だ.
sur ses épaules:肩に
jetant un capuchon sur ses épaules:肩にひっかけて
肩にまとって、肩に羽織って
était sorti:(直大過/3単) 出かけた
すっ飛んで行った.
chausson:(m) 柔らかい靴、室内用の履物.
en:(前) ~を着て、身につけて;
sortir en blanc / 白い服で外出する.
en chaussons:上履きをはいたままで
inspecter:[アンスペクテ](他) ❶検査する、点検する;
❷細かく調べる、観察する;❸監督する.
pour inspecter le bourg:町に変った様子はないかと
調べようとして
tout dormait:すっかり寝静まっていた.
plongé:(形, p.passé)うもれた
tout était plongé dans l'obscurité:
le silence profond:深い無言、夜のしじま
qui:(関係代名詞) これに続く文全体(関係文
という)がquiの前の先行詞を修飾する指
標となる.なおqui は関係文中での主語.
précèdent:(直現/3複) < précèder (他)
précèder:(他) ~に先行する
les premières lueurs du jour:夜明けの最初の微光、
曙光:
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