語学学習日記です.そこらのおっちゃんが書いてます.怪しいよ!眉唾物です.

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

4546番:「居酒屋」(フランス語)(7)(エミール・ゾラ)

2024-07-26 21:33:38 | 日記


 対訳双書より、エミール・ゾラを学習.
   
『居酒屋』 L'Assommoir


『居酒屋』(7)


——————————【7】—————————————————

Lantier   n'était   pas   rentré.   Pour  la  
première   fois,   il   découchait.    Elle  
resta   assise   au   bord   du  lit,  sous  
le   lambeau   de   perse   déteinte   qui  
tombait   de   la   flèche   attachée   au  
plafond   par   une   ficelle.
   

.——————————(訳)————————————————

ランチエは帰っていなかった.初めて彼は外泊
をしたのでした.天井に打ち付けられた腕木か
らひもで吊るされた色あせた天蓋の下、ジェル
ヴェーズはベッドの端に座ったままだった.
                                     

——————————《語句》————————————————
    
Lantier n'était pas rentré:ランチエは帰っていなかった.
rentré:(p.passé) < rentrer (自) 帰る、帰宅する
  複合過去で助動詞はêtre を用いるので
  Lantier n'était pas rentré:訳す幅が広がります.
  ランチエは帰っていなかった.(状態)
  ランチエは帰って来なかった.(動作)
lambeau:(m) ❶切れっ端、❷断片;
  辞書不掲載だが天蓋布のことだと思います. 
perse:(f) インド更紗、クレトン(染色綿布)
déteint, e:(形) 色あせた、< déteindre
déteindre:(自) 色あせる
ficelle:(f) ひも 
flèche:(f) 横木、腕木、梁、天井梁
   

——————————≪文法≫———————————————

Pour la première fois, il découchait.
初めて彼は外泊をしていた.
半過去が用いられています.未完了過去つまり
「終わっていない」過去ですから外泊はその後
繰り返されることを示唆している場合があります.
「これが彼が外泊をする最初だった」

ただし1回の行為をくり返し悔やむということも
あるので、必ずしも外泊行為が繰り返された示唆
を付加して訳す必要はないと思います.
「彼は初めて外泊をしました」と普通に訳しても
〇をもらえると思います.と書きながら翻訳本は
どう訳されているか気になったので見てみました.

対訳書 :彼は初めて外泊したのだった.
新潮文庫:こんなことははじめてなのだ.
kindle 版:はじめて彼は外泊したのだ.

まったく大丈夫です.私の気の回しすぎでした.
本文訳は、これに習って置きました.

 


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