東海北陸道の美濃インターで下道に降りました(2021/10/15)。
ここは岐阜県美濃市、歌手野口五郎さんの出身地です。
●旧名鉄美濃駅
プロ歌手をめざした野口少年は、お母さんとともに、この名鉄美濃駅から上京。中学2年生のときです。
その後、野口さんはスター歌手に。しかし野口さんが乗った線路は、廃止されました。
電車の近くに、野口五郎50周年記念碑がありました。碑に刻まれていた文字は、
改札口で君のこと いつも待ったものでした
電車の中から降りて来る 君を見るのが好きでした ~
ヒット曲、「私鉄沿線」の歌詞でした。
碑の近くには現在、駅舎とホームと電車だけが残っています。
●古い町並み
旧名鉄美濃駅から、古い町並みが残っている地区に移動しました。名鉄美濃駅の北側です。ここの町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。
(うだつの上がる町並み散策マップ より)
江戸時代、ここは長良川の川湊上有知湊(こうずちみなと)の水運で発展し、商家町が形成されました。また長良川流域で良質な美濃和紙が生産されたため、和紙を扱う豪商の多くがここに軒を並べました。その代表が今井家です。
今井家の近くに来ると、通りの左右の建物の屋根に、うだつが上がっていました。
うだつは、隣家からの延焼を防ぐためにつくられた防火設備ですが、次第に富の象徴として競って豪華なうだつが上げられるようになりました。
今井家です。
「ここのうだつも、立派だ」
入ってみると、奥の庭に水琴窟がありました。
ひしゃくで水をすくって、小石のところに垂らすと、涼しげないい音。ここの水琴窟、「日本の音風景100選」に選ばれているそうですよ。
表にもどって、建物内部を見学。
「表まで、遠いなぁ。奥行きがある」
つづいて、ここで唯一の国の重要文化財になっている建物に行きました。その途中、こんなうだつ。よく見ると…。
「左のうだつ、ちと前に出ている。右のうだつ、ちと高い。争っているなぁ」
国の重文になっている小坂家住宅です。
「ここのうだつ、少し丸くなっている。優美!」
「百春」と書かれた暖簾。小坂酒造場でした。ちょっと奥まで見学させてもらって、
帰り際に、お酒を購入。冷蔵庫を指さして、
への次郎 「純米吟醸 無濾過生原酒 カラフルフルーティは、これ?」
女将 「いゃ、隣です」
と聞いて、買ったのが、これ。
家に帰って、瓶の裏を見たら、「日本酒 純米酒 要冷蔵」と書いてありました。
「女将! 飲みたいのは、これじゃないんだよ」
こんな間違い、人生で初めてでした。
つづく