中津川の道の駅きりら坂下でランチをした後、中津川フォークジャンボリーの情報を収集。その結果、会場跡地が椛の湖のソバ畑の近くだと分かり、引き返しました。
中津川フォークジャンボリーは、1969年から71年にかけて計3回開かれた日本初の野外音楽イベントです。地元の若者たちによって開催されましたが、回を追うごとに規模が大きくなり、やがて運営を巡るトラブルも発生、第3回をもって打ち切られました。
ソバ畑に戻って、ソバ畑とは反対方向にどんどん入って行くと、
への次郎 「この先は行き止まりのようだね」
奧さん 「ほら、右奥に建物があるよ。案内所じゃない」
駐車場の近くにあった地図をちょっと確認し、
建物(センターハウス)に行ってみました。
建物の中には、当時の写真やグッズが多数、展示されていて、
スタッフによると、フォーク会場は、この裏だそうです。で、
展示品を見たあと、建物の裏に行ってみました。
広場があって、その右側は高台で、三段のひな壇のようになっていました。
その高台に駆けあがって、上からパチリ。
当時は、こんな感じ(『朝日新聞』より)。熱気が伝わってきますよね。
上から会場を見回したあと、広場に下りて、
後でつくったと思われるステージに近寄って、
上がってみました。向かいの高台には、木がこんもり。でも当時は、ほら、
木なんか、一本もなかったんですね(『フォークジャンボリー記念館』より)。
ステージから下りて、広場のさらに奥に行ってみると、
奧さん 「記念碑があるよ!」
への次郎 「ほんとだ。間違いなくここだね、開催地は」
碑の後ろに回ると、
びっしりと刻まれた参加者の名前。しばらく立ち止まって、見ていました。そのあと、
記念碑の前に出ると、高台の上にちらっと建物が見えたから、
上がってみると、コテージでした。ここは今、オートキャンプ場になっているんですね。
振り向いて、もう一度、フォーク会場を見おろしました。
当時はよく見えただろうに、今では木々が育ち、視線を遮っていました。50年の歳月を実感しました。
高台の上を駐車場の方向に歩いていたら、下の広場に団塊世代と思われるおじさん一人、カメラをパシャ、パシャ。
やがて高台の上の我々に気づき、
おじさん 「当時も来たの?」
への次郎 「いや、我々は…」
おじさん 「ちょっと、若そうだね」
と云うと、足早に駐車場に行き、真っ赤なマツダ2に乗って去って行きました。
奧さん 「あの人、当時来たんだよ、きっと」
への次郎も、そんな感じがしました。