妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

またまた認知症の改善の期待を持たされた

2013-04-28 22:07:44 | 日記

池の端で最初に咲いたさつき このさつき11月まで次々と咲き続けます

4月12日に老健から特養に移転しました。

夕食介助にPM6:00に間に合うように家を出たが 陽が伸びて明るい内に到着。

家から施設まで、郊外を通り 民家が点々としているのような感じの道路を通ります。
陽がつまって雨降りの夜など 行きでも真っ暗で照明もないと思うと少し不安です。

老々介護の身 視力の衰えが気にかかります。
その時がきたならば 日中の面会に変えればよいことです。

3日振りの対面・・・今日はパッチリと目は開いていた。

対面した瞬間から私を認識出来ているように見えた・・・すこし微笑んでいるように見えた~!?

夕食が運ばれてきました・・・おかずを説明しても全然見向きもしないで私を見つめていた。

何か話そうとしているように口を動かすが声にならない…いつも無表情だったのが変化が起きた?

のか、と思っていると職員さんが今日 日中話しかけた時「ハイ!」とはっきりと声を出したと言いました。


認知症は波があって今日は体調がいい日だと言って下さいました。

私も今日 日中気分の良い日だったと思い出した・・・天気のせいで気分の良い日は認知症の症状も好転するように思った…認知症患者に限らず誰でも体調に波があると思う。

前回帰り際に「帰るよ。」と言った時右手を口もとまで上げて挨拶のようなしぐさをしたり もしかして?
と、喜ばされたことは今まで何回もあった・・・初夏を迎える今の季節 生き物は なんでも成長力が一番
旺盛なので衰えた脳も全開で働いているのだろう。

これ以上の進行を抑えられれば もしかしてとのはかない希望がまた湧いてきた。

今までに何回も希望が 泡のように湧いたり 消えたりの繰り返しがあった

 


環境の変化が表れたのか

2013-04-26 12:24:39 | 日記

ハナカツミ 4月24日開花しました 午前中雨で風が強かったので室内で撮影(4月26日AM10:00)


昨日 PM6:00 に4年間お世話になった老健から移転した特養に3回目の夕食介助に

行ってきました。自宅から9kmの片田舎の眺めの良い小高い丘にあります。


前回は昼食時だったせいか 眠くて一度も目を開けなかったのに45分間で完食・・・


昨日は到着した時 職員さんの介助で食事中だった。直ぐに私を見つけて微笑むというか私を認識

出来たという表情に見えた。


食事介助は私に代わり 向き合ってスプーンで1口 1口ゆっくり ゆっくりと口に運んだが絶え間なく口を

動かしていた・・・食べることに集中していた…45分で完食!!


食堂は目の前3m位で壁になっているので 妻の場合は常に遠くに視線を合わす行動をとっていたので

老健のホールはいつも視線は遠くに合って私に視線が合わなかったのだと理解できた。


食事中 遠くを見ることはなく何か話しかけるようなしぐさを見せていた。

職員さんは 昨日何か話しかけていた時があったが 全然聞き取れなかったと言ってました。


帰り際の時です・・・「帰るよ!」と言って私が椅子から立ち上がると右手を口のあたりまで上げたのです

今までに1度もなかったことです。


私は 突然のこの行動に妻を見つめてみると視点は私にではなく 近くの何もない空間のよう思えた。

 

手を上げた理由今回は何も考えないでただ記録しておくことにした

 

 


妻の育てたドウダンつつじ開花しました

2013-04-23 16:47:03 | 介護の回想

ドウダンつつじ開花しました 平成8年に当地に新築に合わせて妻が差し芽をしたものです

生け垣にと 21本ありますが高さ 平均1m 幹の太さ根元で4cm 17年でこれしか育たない

ので生け垣には向いています・・・!!

花かつみ つぼみを見つけました・・・5月上旬開花予定。


殆ど手入れをしない我が家の庭 一気に雑草が開花して賑やかになりました。

越してきた当初 1日の大半庭いじりをしていた妻を思い出します。

 

昨日は 日中面会に行ってきました。

施設環境を 老健と比べてみると特養は時の流れがゆっくりしているように まず感じたのです・・・

食堂は こじんまりしているので 目の前は直ぐ壁になっているので落ち着けるようだ。


老健の時は 視界が広く目に入るものがその分多く 人の動きも常にあった・・・

妻は 常に目に入る物を追っていた…動くものには特別目を追っていた。


また少しの音にも反応していた。

会話が出来る頃は 突然の音に あゝ、びっくりした と言っていたのを覚えてます。


妻の場合 身体の自由が利かなくなってからは常に自分を守る本能は強く働いていたようだ。

この緊張感が自己治癒力になっていたかもしれない?!


特養に移ってゆったりとして不安のない環境に居ると 認知症症状は正常に進行するかもしれない。

私は現状の介護のみを考えることにしています。

 

 


特養面会初めての昼食の介助

2013-04-22 16:26:59 | 認知症介護

満開の桃畑と季節外れの大雪

特養移転後の2度目の面会に行ってきました。

昼食時間に合わせて12時丁度に 妻のグループの食堂に着くとテーブルには6名の

入所者さんが配膳を待っていました・・・。


妻は前回と同じ席に居たが 目を瞑ったままで声をかけても 手を握っても 肩を少し揺すっても

目は瞑ったままで よっぽど睡魔に憑りつかれたのかと思ってもそうでもないようだ?!

首筋は真っ直ぐなのです。


食事がきました・・・

ご飯の他にうどんがでました。

今までの施設では夕食時だけの面会だったがうどんは1度もでなかった。

以前は妻は ご飯よりも麺類を好んでいたので間違いなく食べると思っていたが思った通り

眠くて目を開けられないのがうどんだよ・・・と声をかけてスプーンで口に運ぶとうどん

聞こえたかのように口を開けたのです。


2cm程に刻んで 茶碗に8分目くらい装ってあったのを残さず食べてしまったのです。

ご飯 魚 サラダ も、少し残しただけで十分の量を摂ったと思う。


約45分間休みなく食べていたこの間 たったの1度も目を開かなかったです


私が来る前までは機嫌よく目は開けていたと職員さんは言っていたのでよっぽど眠かった

と思う…うどんでなかったならば食べなかったかな?と思ったりするが今でもうどんは好物

なのだと分かりました。


約1時間 妻のわきに居て声を掛けたり ふくらはぎをマッサージしたりしていたが1度も

目を開かなかった。

今日は十分に昼寝がとれたことだろう


 


特養に入所出来たが想定外の不安が起きた

2013-04-18 17:30:52 | 日記

申し込んで8年 希望していた特養に入所出来て これで安心したはずですが

全く想定してなかった不安に襲われた。


私は 本人の為にも 家族の為にも 在宅介護より施設介護と決めていました。

今でも同じ思いです。

グループホームに3年 老健に4年 ようやく1か所に限定していた特養に入所出来喜ぶべきところです。


老健と特養の違いは との思いが浮かんだのです。

1、利用料はほぼ同じ

2、洗濯物は老健は家族が行う・・特養は施設で行う

など 比べてみたが1つだけ決定的に異なることに気が付いた。


特養は入所すると住民票が移動することです

この件 考えてしまいます

 

病気治療で長期入院しても住所は同じです

老健は長期入所でも住民票は移動しません


しかし 特養に入所して住民票を移すとなると 家族を分断するように思えるのです。

夫婦の分断です。


老健では長期入所で最期を迎える方もいます。

住民票は移動しません。

私はこの想定外の現実に直面してやるせない思いに駆られました。