妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

一年前の記事の感想・・・あなたにとって幸せとは?

2015-10-31 14:23:04 | 介護の回想
 
福祉関係のセミナーに参加して

過日、福祉関係のセミナーに出席し、あなたにとって「幸せ」とは何ですか?! と質問された。が、答えられなかった。 全然思い浮かばなかった! 4...
 

1年前、福祉関係の講演会に出席した時、講師から、あなたにとって「幸せ」とはなんですか?

と尋ねられた。が、即座に答えられなかった。

4日経っても思い浮かばなかった・・・と書いてあります。

 

この質問は介護の事を頭に置いての質問と捉えていたので当然私の人生は「幸せ」なのだとは認識するはずもない。

 

一年後の今日、講師は客観的に聞いたのだと思い直してみた。

第一に、妻がアルツハイマー病が治れば・・・願いが叶えば、その時は「幸せ」を感じると思うがあり得ない。

 

記事を書いてから一年後の今、事実「幸せ」になりたいと、願望したことはないし、「不幸」だと思ったこともない。

 

ここでもう一度「幸せとは」何かと自問してみた。

今自分は健康で、アルツハイマー病で特養に入居している妻を3日毎に昼食介助に通えて、その都度完食出来て不安が解消される。

 

帰路、心は軽く毎回移り変わる田畑・山々のパノラマの中を車を走らせ所々で、気に入った写真を撮りためることが幸せなのかもしれない。

このまま現状維持が続くことが私の幸せかも!!


一年前に書いた記事の感想(2)

2015-10-23 01:26:08 | 介護の回想
 
妻のアルツハイマー型認知症に感謝

今日の昼食介助(22日)19日(日)に妻の状態は予想通り13日以前に戻っていた。 この間、このまま改善された状態が続く筈はない、と、頭の中は、このことが四六時...
 

分かりづらい文章なので補足します。

2014-10-13に対面すると、症状が改善されたかのように表情が出ていて目を開けたり、口を動かして何か話そうとする動作が起きた。

このまま治るのではないかと期待を持ったのですが・・・。

いつも次回の訪問では必ず元に戻っていた。

ところが、この時は、3日後、6日後も体調は良く今度こそはと、期待を持ったのです。

やはり、9日後に期待と不安が一杯で、恐る恐る対面すると、13日以前の無表情で声掛けにも何の反応も示さない元の状態に戻っていた・・・という内容です。

 

この日を機に私自身がアルツハイマー病の予防に関心を持ってきたのです。

食べ物では、えごま油や天然塩を摂ることを続けています。

 

以前、認知症関係の講演会で講師(医師)は発病は統計的の問題で、予防できる病気ではないと言われた事、記憶が未だに薄くなることはないが・・・・。

今の妻の状態は、一年前と比べて、一段と進行したとは思えない。

3日毎に見ているせいか?

 

2015-10-21の面会は初めての症状で上体が右にねじれて首も右に向いていた。

治しても又すぐに右にねじれてしまう。

それでも、食欲はあり完食!!

 

 

 


一年前に書いた記事の感想

2015-10-16 15:21:51 | 介護の回想
 
アルツハイマー病治療薬はないが介護の仕方で進行を遅らせる事は?

昨日の昼食介助家に帰り雑用が ひと段落してブログを書く準備が出来た 今日の妻の容態は~~と 書こうとした途端 今日の出来事は幻覚だったのか?夢だったのか?...
 

妻のアルツハイマー型認知症 この一年間の推移をたどってみます。

 

特養に入居している妻の昼食介助の記録にはいつも

目は瞑ったまま

声掛けに全く反応しない

声は発しない

私を認識出来ない

と書いています。

一年以上前からこの状態は続いています。

ので、一年前の記事の(2014年10月14日)感想を書いてみます。

 

この時点よりも一年以上前から私を認識出来ず同じ状態が続いていたのが、この日(2014年10月14日)数か月ぶりに声掛けに反応して頷いたのです。

また一回だけだったが、何かを思い出したかのように一声出して目を開いて笑ったのです。(ほんの1秒位)

これ以来、自ら眼を開くことも声掛けに反応することはなかった。

 

それから一年経った今、当時でさえアルツハイマー病が重度だったのが、それ以上進行したとは見えない。

 

2015年10月9日

この日訪問すると、一年ぶりに私の「ご飯の時間だよ…」の声掛けに瞼をヒクヒクさせて反応したのです。

職員さんに話すと、 「今朝、目を少し開いて、ニコットしました・・・」 と言いました。

また、職員さんは「〇〇さん(妻)は旦那さんが来る日が分かっていると思います」と言われた。

職員さんにはそのように見えるのだと思う。

容態が改善されたと、喜んだことは何回かあったが、それを節目に次回の訪問では返って悪化しています。

昨日(2015年10月15日)の訪問も元に戻っていた。

 

私は一年以上前から妻は私を認識出来ていない、何も分かっていない(そう思うしかない)と理解しています。

アルツハイマー病は最重度の段階になればこのような状態になると思う。

が、一つだけ共感している言葉があります。

クリスティーン・ボーデンさんの言葉

アルツハイマー病がどんなに重度になっても「愛だけは感じれれます」と言ってました。

私は介護の基本はこれだと感銘したのです。

「介護に勝る良薬なし」という言葉納得できます。

 

一年前にさかのぼっても妻の容態に変化は見られない…最重度のまま

アルツハイマー病が改善されるとは思っていないが、これから一年先も、このままでも、私も妻も幸せなのかもしれない。


めっきり秋めいてきました

2015-10-09 16:56:33 | 日頃気になること

施設からの帰り道 山間の田圃

この田の畔の野アザミ

 

今日の天気は「メッキリ秋めいた」という言葉がピッタリです。

施設に向かう通い慣れた道…自宅から施設まで、ほとんど田園風景の真ん中を走ります。

あたりは、黄金色に実った稲刈りの真っ最中です。

施設に近づくにつれて山間の田圃が多く見られます。

 

今日の昼食介助

いつもと変わらず、目は瞑ったままだが車椅子に真っ直ぐ座っていた。

「ご飯の時間だよ」と声を掛けると、なんと、瞼をヒクヒクさせたのです!!

ここ1年くらいはなかったことです。

 

職員さんに話すと、「今朝、目を少し開いて、ニコットしました」と言われました。

 

また別の職員さんは

〇〇さんは(妻)旦那さんが来る日が分かっているようです

〇〇さんは3日で一日単位です。

「旦那さんが来ているのが分かっていると思います。」と言われた。

 

私は、全然認識出来ていないと思いますが?!

近頃は、一度でも、私を認識出来ていると思える場面はないです。

アルツハイマー病が最重度になれば何も分からなくなる段階が来ると覚悟はしていたが、その段階になってから久しいです。

 

私を認識出来なくてもいいのです。

アルツハイマー病に冒されているのだから

もしかして、解っているが表現する脳の機能が侵されてしまっているのかも?

 

 


いちじくの甘露煮

2015-10-03 17:10:05 | 日記

今日は朝から秋晴れの少し暑さを感じますが、さわやかなカラットした爽快な天気です。

 

近所の柿 色付き始めました。

今年は柿の当たり年のようだ。どの木も鈴なり。

昨日の強風、当地は柿も林檎も被害はなかったようです。

 

今日の昼食介助

三日毎に特養に昼食介助に通ってます。

毎回同じ出だしになります。

 目は瞑ったまま

 声は発しない

 私を認識出来ているとは思えない

 アルツハイマー病の最重度の段階です。

ただ一つ意思の疎通を認められるのは私が口に運ぶスプーンに反応して口を開けて 噛んで飲み込めることだけです。

これが唯一のコミニュケーションです。

ここ三年以上、会話はなく声を聞いたこともない。

 

最近は、食欲が徐々に衰えてきて口に溜めこんだままのこともあり、今日は50分で2割ほど残して食介終了。

 

妻は平成18年グループホームに入所するまでイチジクに目が無かったのです。

確かこの年にイチジクの木の根元がカミキリムシに食い荒らされたので処分してしまった。

それ以来妻はイチジクは食べてない。

昨日、農協直営のスーパーで「イチジクの甘露煮」を見つけました。

 

今日持って行きました。

職員さんにいきさつを話すと 「おやつの時間に出してみます」と言われ…お願いしてきました。

3日後の報告が楽しいです。