妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護日記から(37)穏やかな一日

2011-09-30 00:26:03 | アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病の妻 現在要介護5で老健に入所中です。

6年前 特養のデイサービス利用時の日記です。

平成17年5月30日(月)デイ休み

久しぶりに庭の草むしりを長時間 真剣にやりました。

庭に生えていたミツバを採って「味噌汁に入れると美味しいから!」

と自分でつくりました。

 

茄子・かぶ の塩もみも作りました。

認知症などまるで忘れていた穏やかな一日でした。

 

施設から

昨日はとても素敵な一日だったようですね。

連絡帳を見て感激いたしました。

出来なくなってしまった事に目を向けると

辛くなってしまうので、今出来ることをやって頂き

役割を持ってもらうのは、とても素晴らしいことだと思います。

 

今日(平成23年9月29日)

施設に食事介助に行ってきました。

正面から目を合わせてもピントが合わず私を認識できません。

話すことはできず声もはっきり出ない。

私の問い掛けに全く反応しません。

声かけ話しかけはしました。

今日は体調が特別悪かったようだ。

 


介護日記から(36)風が怖い

2011-09-29 00:04:23 | 日記

アルツハイマーの妻 現在要介護5で老健に入所中です。全介助です。

特養のデイを利用していた時の日記です。

数々の異常な行動の中で日常生活に支障が及ぶ事が

少しづつ増えてきました。

今日は、デイから帰ってから窓を全部閉めてしまいます。

私が開けても、また、すぐに閉めてしまいます。

暑くてたまりません。

言ってもやめず強く言えば怒ってしまいます。

時間をおいて黙って開けます。

 

施設から

窓を閉めるという事、こちらでもあります。

窓を開け空気の入れ替えをしようとしても 「風が吹くと寒ぃ。!!」

とすぐに閉めるようです。

風=寒い・・・と思い込んでしまうようです。

確かに暑い時に閉められるのは辛いですね。

季節は5月29日でした。

 

反省

妻がアルツハイマーと診断された平成15年より7年前

我が家を新築しました。

夜も、まだ夕暮れ時からシャッターを全部下ろし外からは

幽霊屋敷のように見えたことを思い出しました。

何度もあった。

この時も私が開けなおしたが再度おろすことは無かった。

「まだシャッターは早いから」というと解ったようでした。

この時点でアルツハイマーは発症していたのか?

季節は12月でした。

 

風=寒い

介護職の方から聞きました。

認知症の方は風が吹くと多少に関わらず 「寒ぃ!」 と

風にとても敏感で 風=寒い と思い込むようです。

と聞きました。

 

私は事実、寒くなくても寒いと感じるのではと思う。

また、妻に関しては暑くても暑いと感じない様です。

 


介護日記から(35)忘れたことも忘れた

2011-09-28 00:03:50 | 日記

アルツハイマー病の妻 現在要介護5で老健に入所中です。

6年前 特養のデイサービス利用時の日記です。

妻には命の次に大事な肌身離さず持ち歩くバッグ

なんと施設に忘れてきました。

 

『バッグを忘れてきた??』と言っても全く気にすることなく

まるでバッグなど始めから無かったかのような態度です。

バッグいじりの代わりにトイレットペーパーを、何枚も折りたたんでいました。

 

施設から

今日は疲れた表情をしていました。

いつも位のお手伝いでしたが本日は

少しでも何かやる事がないと、時計を見て

「あら3時!」などと、帰りの心配をされることがありました。

トイレに何度も行くようになったような気がします。

 

反省

1日の大半をバッグいじりに集中しているのが

施設に忘れて、しかも忘れたことも、忘れた

とても理解できません。

カタチのある物(物体)が目の前に無く見えないと

その物をあたまの中でカタチとして浮かんでこないのではないか・・・・

私はこの様に理解します。

 

以前、日記に記録した、紙幣を取り上げた件と同じです。

紙幣を取り上げて無いことに全く気が付かなかった。

この件と同じ例が後に次々と起きます。

 

認知症が確実に進行していきます。

 

6年後の現在、要介護5 全介助になりました。

3日に一度、食事介助に通っています。


介護日記から(34)ショートステイ

2011-09-27 00:16:26 | 日記

アルツハイマー病の妻 現在要介護5で老健に入所しています

特養のデイサービスを利用していた時の記録です

2005・5・22(日)

私の唯一の趣味 へらぶな釣り・・・毎月第4日曜日は定例会です

朝の見送りは息子に頼みました

帰りの時間には間に合います

昨日の夕食は弁当で済ませたので楽でした

いつも おかずは残すのが完食でした

 

施設から1

昼食後 トイレへ行く際 スリッパを履き忘れて裸足で外へ出る

事がありました

トイレから帰ってくると「誰も居なかった。。。?」と不安な様子で

普段と違う点が見えました

 

2005・5・26

食事作りや 片付け 洗濯物たたみ など いつも通りの過ごし方で

穏やかに過ごされました

昼休みは疲れが残っていたのかグッスリ休まれ

いびきをかいていました

下着に尿もれみられています

 

反省

この頃毎日のように変化が見られるようになった

5月24日・25日ショートステイを利用した

一晩中 起きていて 歩き回っていた とのこと

ショートステイの結果をきいて職員の皆様の介護

大変感謝申し上げます

今回に限っては本人の負担が多く 体調も悪くなるよう

ですので暫くショートは見送りたいと思います

 

あれ程即効性のある 忽ち眠ってしまうセロクエルが

効かなかったのは意外です


介護日記から(33)味噌汁が作れた

2011-09-26 00:34:23 | 日記

アルツハイマーの妻 現在要介護5で老健に入所中 全介助です

特養のデイサービスを利用していた時の日記です

16年5月21日(土)

今朝は珍しく一人で味噌汁を作りました。

味はまあまあですが鍋一杯大量に 具もキャベツを

山盛りにいれました

ポットにお湯を一杯 やかんにもいっぱい沸かしてありました

無駄なことですが見守ってやらせておきます

 

施設から

今日は人数少なめで穏やかに過ごされています

カバンの心配は時々ありました

メモ紙作りや食器片付けなど いろいろとお手伝いして

下さっています

 

反省

この時点の以前に味噌汁作りの手順がわからなくて

私が代わって作ったことがあります

調理はもう出来ない段階になったと思っていました

この日は自分から味噌汁つくりを始めたことは頭の中で

作業の手順が組み立てられたからだと思う

失っていた能力が何かのキッカケで快復した実例です

 

失ってしまったのでなく読み出すのが困難になっているのかもしれない

無駄な事に見える行為 自分では完全だと思っている

なんで失敗してしまうのかと苛立っている

私は両場面を見ています