妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

一年前に書いた記事を読んで

2015-11-28 17:46:57 | アルツハイマー型認知症

一年前の記事を読んで驚きました。

現在の記事内容とほぼ同じなのです。

そこで、2年前の記事を読んでみると、なんとまたほとんど同じだった。

 

2年前から妻はアルツハイマー型認知症の最重度の状態だったことになります。

1年前の記事の中で気になる記載があります。

 

私の所属する認知症介護家族会の仲間で、元介護職の方(女性)が妻の病状に関心があり、私の相談にいつも快く応じてもらえるので、施設へ同行してもらいました。

 

この時点では私の声掛けにほとんど反応はなく、月に1度くらいは頷くことはあった。

が、この方が食事介助しながら声掛けすると、目は瞑ったまま、声は出さないが・・・!!

声を掛けるたびに何でも分かったかのように頷いたのです。(時にはゆっくり大きく)表情を変えたり。

 

その日以来、私の声掛けに頷くことは殆どなく、職員さんの声掛けに頷いたことはあったが、私には殆どなかった。

私は、その時のあの方の介助模様を覚えてなかったのです。

ただ、目線を合わせて(妻は目を瞑ったまま)横に寄り添って優しくゆっくりと語りながらスプーンを口に運んでいたのを覚えています。

 

昨日、その方に会う機会があったのでこの件を訊ねてみました。

即座に思い出してもらえました!!

 

妻に語りかけた内容の一部

訊ねることなく(問うことなく)

食介しながら

いっぱい食べて大きくなろうね!

元気になっててお家に帰ろうね!

等々、幼児に話すように語りかけていた。 と、おっしゃいました。

その都度、分かり易い優しい言葉遣いだったので妻の心をつかむ何かが作用したのかも?

 

【二度童】という言葉 痴呆の人に対しての侮蔑言葉なので長年社会で活躍してきた老人に対して言う言葉ではない・・・という批判はあった。

しかし、不幸にも脳の障害でなってしまった【病】だと思えば違和感は覚えないです。(侮蔑言葉とは思わない)

【病】のせいで幼児に戻ってしまったという表わし方なので【二度童】という言い方適切だと思う。

どんな呼び方にせよ認知症の人を蔑視すればみな侮蔑言葉になると思う。

 

妻のような言葉で伝えるのが困難な老人には、幼児とみなして対応すると意志の疎通が図れると思った。

それから1年後の現在、その方にどのよう反応するか?

私はこのまま見守っている方が安泰だと思う

もう一度試すことは酷だと思うのです


イカ人参造りに挑戦

2015-11-18 22:30:24 | よりみち

近所の畑で 葉物野菜です

同じ畑にて

インフルエンザの流行の季節を迎えて施設は面会規制となりました。

去年は一か月以上続いたが今年は今からでは相当長期間になりそうです。

仕方ありません。食事介助だけがコミュニケーションだった・・・。

 

意思の疎通は出来ないし私を認識出来ない状態ですが、思いや、伝えたいことが無言でも伝わっている様な気がするのです。

直接対面しなくても思いは伝わっていると信じて規制解除を気長に待つことにします。

 

この時期になると毎年妻はイカ人参を造っていた。

イカ 人参 ひじきが材料

ひじき入りはスーパーに無い。

スーパーで求めるものは口に合わない。

ので、自分で造ってみることにした。

 

まず試にイカ 人参 ひじき みりん 醤油 砂糖 七味唐辛子で分量配合は適当に。

今日、一晩経ったので食してみると、砂糖は入れすぎ、醤油は少な目、七味は利きすぎだった。

再度挑戦してみるが妻に食べてもらう方法を施設の職員さんと相談しようと思う。

調理の面白さを発見!!

 


一年前の記事と比べてみると

2015-11-13 17:24:28 | 介護の回想
 
今日も完食安心しました
団地内から見た雑木林 ようやく色付き始めた・・・直線で6㎞先に妻の入居している特養があります 3日毎の特養入居中の妻の昼食介助朝から小雨模様で無風状態...
 

1年前と同じカメラ位置 団地内から施設方向に向かって

 

11月11日(水)特養入居[平成25年5月]以来3回目の18歳の孫(男)を連れて昼食介助に行って来ました。

対面するといつもと変わらず、目は瞑ったまま身動きもなくパッドを当てがって車椅子にどうにか座っている状態。

対面して直ぐ、(〇へい)が来たよ! (これ〇へい)だよ! と声を掛けても全然反応は見られなかった。

何時ものように、スプーンでごはんを口に運んで「ハイ!ごはん!」と声を掛けるとハッキリとまるで幼鳥が親から餌を貰うように大きく口を開けて食べるのを見て今日も安心しました。

 

10分 20分経っても孫の気配は感じてないようだ

この時、10年前の忘れられない出来事を思い出した。

孫が8歳の時、私と妻がいる部屋に孫が入ってきた。

その時、突然、妻は真顔で「アンタ だれ」と言ったのです。

その日何時間も一緒に居たのにです。

 

私は、咄嗟に孫に「ばあちゃんは、冗談を言ってるんだよ・・・!」と、その場を繕んだが・・・妻にはそんな余裕は勿論ない。

その時以来二度と孫を認識出来て無い。

 

妻のアルツハイマー型認知症は一度記憶を失うと二度と回復したことがない。

私を認識出来たと思った場面は記憶を失ってから一度もない。

私が、10年前のこの忘れられない出来事を思い出していると孫はこの10年前の記憶をハッキリ覚えていて孫から「10年前から僕の事分らなくなっていた」と言ったのです。

事あるごとに孫たちには、「これがアルツハイマー型認知症なのだよ」言って来ました。

 

人生、予防に心掛けることは認知症だけではなく、癌もある 予期せぬ事故もある 天災もあります。

なので 私はとりあえず認知症予防のみに拘ってみます。

一年前のブログと比べてみると私の心境の変化として妻の認知症は決して回復しないと認めることが出来ていると自分なりに理解しています。

   

全部家の周りで撮りました


一年前の記事の感想・・・妻も私も幸せかも!!

2015-11-10 19:44:58 | よりみち
 
今日は施設の芋煮会だった

アルツハイマー型認知症で特養に入居している妻の三日ごとの昼食介助に行ってきました 今日は好天で行楽には最高の天気です!! 施設に向かいながら 妻...
 

 

一年前のブログを振り返って

当日の昼食訪問時は芋煮会だった。

食事介助の模様は今日と全く同じで目は瞑ったまま、声は発せず、声掛けにも反応せず、ただ口に運んだスプーンの食べ物に何でも口を大きく開けて食べる様は機械の動作そのものです。

 

たまに、回転が遅かったり止まったりすることはあるが、一年以上あまり変わりはない。

 

万が一の奇跡(回復)など絶対に起きる筈はないと自覚できるようになったこの頃は、3日毎の食事介助が無事に終わると安堵します。

3日毎の面会が私の体調を調えている様だ。

 

意思の疎通が出来なくても、口に運んだスプーンに反応して、なんでも食べてもらえるのが、唯一のコミュニケーションです。

 

振り返ってみると、妻の体調はこの一年間で特に症状が悪化したとは思えない。

徐々に老衰が進んでいるようだ。

 

「幸せ」とは 私の解釈

私の人生は不幸なのだと今は思っていないので、「幸せ」の真っただ中に居ると思ったり、妻も何の心配事も覚えず「幸せ」なのかも・・・。

 

明日は面会日です。

 

 


気になる木を見つけた

2015-11-04 21:24:15 | よりみち

家からそう遠くない所に(郡山分)目立たない小さな公園があります。

サクラの名所です樹齢500年以上のヒガン桜があります。

 

公園に続く雑木林は、かなり高い木々でうっそうと茂っている中に気になる高木と蔓性の太い木があります。

この木に巻き付いて、てっぺんまで伸びている様は威容です。

どう見ても巻き付いている太い蔓は木に見える。

どちらの木も落葉中なので葉の形が分からない。

来年花が咲くのか楽しみだ。

 

今までにこのような豪快な光景は見たことがないです。

太い木は直径70㎝

蔓の木は直径40㎝

高さは20メートル位

奥にもありましたが暗くて薄気味悪いです・・・。