妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

今日の容態は今までになかったことだった

2014-06-30 18:16:53 | アルツハイマー型認知症

<紫陽花 施設の中庭にて>

妻はアルツハイマー型認知症・要介護5・全介助で特養に入居しています

今日は 3日毎の昼食介助の日です。

26日に39.4℃の発熱があり嘱託医の診察結果 肺炎ではないと言うことで点滴で様子を

見ることに・・・。

 

翌朝から平熱に下がり 本日は27日以来の対面。

今日は口から食べるかも?

施設に向かいながらそんな気がしていた!

12時丁度に対面するとベッドで点滴中だった。

今日まで朝・夕は点滴のほかにプリン・ゼリーを食べさせたと言ってました。

点滴中だったが ベッドを起こして職員さんがプリンを食べさすと 美味しそうに1カップきれいに

食べた。

今まで何か月も食事介助中 ほとんど目を開けない・声を出さない・問いかけに全く反応

しなかったのが、今日は約1時間10分 帰りの時間まで ずぅ~~っと 目を開けていたのです。

しかも ほとんどの時間私から目をそらさなかった。

 

今回の発熱のせいで脳のどこかの欠損が修復されたのか? (そんなはずはないが!)

私はある見方では、認知症が重度の状態になり常に頭から離れない心の痛み(トラウマ)から

解き放されて 今はかえって幸せの時間だと思っても良いのでは…。

こう思うことがあります!!

職員さんがプリンを食べさせている脇で妻と目線があっている状態で

妻はいつも心配事・不安・強いショックを抱えているが今は全く忘れて かえって幸せかも

しれない・・・。と職員さんに話したのです。

 

私は意識して妻から目を離さなかった。

すると、私の言っていることが解っていて自分の記憶から消えてないように 今までになく大きく

私を見つめて頷いたのです・・・。

しかも聞き取れなかったが声を発したのです。

話した内容は

  • 13年前長男が死亡したこと。
  • 20年前 妻は肺ガンで肺の一部を切除して常に再発におびえていたこと。

妻とは言葉でコミュニケーションはとれなくても 他に何か手段があるかもしれないと思う。

 


妻が体調を崩して気付かされたこと

2014-06-27 18:34:10 | 日記

妻はアルツハイマー型認知症・要介護5・全介助で特養に入居しています

26日午前に特養から電話があった

朝の検温で39.4℃あり午後3時に嘱託医の〇 〇内科医院に受診に向かうとのTeLだった

私は直行して医師の説明を聞くことにした

 

3時に医院に着くと先に職員さん2人付添で到着していた

妻と対面すると熱は下がっていたが顔はホテリ気味で 顔より手のほうが熱く足は靴下を

穿いていたが冷たかった

医師の診察に立ち会った

レントゲン画像からは肺炎の疑いはないとの所見

 

尿路感染症・・・?

これはおむつ使用なので 本人の意思の疎通が出来ないので採尿は難しい??

と言うことで服薬で様子を見ることに・・・。

今日(27日)正午に面会に行くとベッドで点滴中だった

体温は平温におち付き 今朝 プリンを少々口にしたそうです

このまま落ち着くようです

気候の変動が激しくて体調が狂ったのかも?!

今日の面会・・・私の心境はいつもより不安感があった

その気持ちが妻に伝わったのか対面すると いつも無反応なのが私を認識したかのように

瞑っているまぶたを一所懸命開こうとしていた

 

目ヤニで開かないようなので職員さんが目を拭いてくれた

両目を開いて私を見つめたのです

ピントはあってます

3秒くらいして微笑んだのです!!

声は出ないが口元が動いたのが分かった

いつもの面会・・・私を認識出来ない何も分からないと決めて食事介助をしていた

今回は妻を心配して・・・大げさに言うと思いやり…とか いたわりの心が妻に伝わったのか?!

以前 介護関係の講演会で「介護は愛とやる気」と言われたこの言葉に感銘を受けて

10年くらいになります

今回改めて私には名言だと感服の至りです


経管栄養は延命措置か?

2014-06-25 12:55:07 | 認知症介護

アルツハイマー型認知症の妻は要介護5・全介助で特養に入居しています。

声は発しない目は瞑ったまゝ私をほとんど認識できません。(たまに声掛けに頷くことがある)

3日毎に昼食介助に通ってます。

 

毎回の面会…今日も(完食してもらえれば…)と期待して最初のスプーンのひと口目祈る気持ちで

「ハイッ!ごはん!!」と声を掛けると目は瞑ったまゝで スプーンが唇に触れないのに口を

開けるので声は聞こえて意味も分かっていると思う。

昨日はこの調子で30分かけて完食。

 

近いうちに口から食べられなくなる時が来るので 昨年の秋に胃ろう造設を検討した結果体形上

胃ろうは造れないと言われ 鼻から胃までチューブによる経管栄養法…と言う結論になった。

 

最近 胃ろうが本人の意思によらない延命措置・・・うんぬん話題に上ってます。

胃ろう造設に否定的な意見が多くなってきたようだ。

 

私は妻が体力があるうちに作っておこうと決めていた。

老衰が進んで枯れ木が枯れるようになってからは考えは変わると思うが・・・?

 

私が胃ろうを検討したキッカケは ある日突然自ら手を使わなくなり、食事介助が始まったのです。

ので、今日、明日にでも今度は口を開けなくなるようなするので・・・。

食べたくても口の開け方が分からなくなるような気がする。

 

口を開けなくなったら即、経鼻チューブと決めてます。

この措置が延命措置なので口から食べられなくなったら自然の摂理に従う…と言う考えもあるが

これは意思の疎通の出来ない重度の認知症患者を想定した発言だと思う。

 

意思の疎通の出来る認知症でない患者には胃ろうが必要な場合には延命措置とは思わない筈だ。

治療目的と言うはずだ。

 

人間は動物と違って自立できない人には あらゆる延命・救命措置をとってきたではないか!!

 

極端な話

食事介助・・・これも延命措置と言えないこともない!?

私は思います。

胃ろうの対象者が認知症の人でなければ胃ろうは延命措置と言う発想は出てこないと思う。

私は妻が口から食べなくなったらば躊躇わず経鼻チューブをお願いする決意を固めています。

今はただ毎日完食してくれるのでそれだけで十分です。


今日も昼食完食まずは一安心

2014-06-21 23:42:09 | 認知症介護

<12月に結実して冬を乗り切ってやっと色付いた…近くの道沿いにある琵琶>

特養に入居中の妻はアルツハイマー型認知症・要介護5・全介助・意思の疎通は出来ません

3日毎に食事介助に通ってます。

 

自宅から施設まで9,5㎞ すべて郊外を通ります。

木々の青さも益々色濃くなり 点在する民家の紫陽花・あやめ・サツキ・見事に咲き誇っています

妻が健常の時よくドライブしたコースです・・・

妻の入居している施設はこのコースにあります

浅からぬ因縁を感じます

毎回の事です・・・ 今日も完食出来るかな?…このことがいつも気掛かり・・・

 

定刻に妻のグループの食堂に入室。

今日は5人の入居者さん車椅子でテーブルを囲んでいた。

皆さん無言で食事を待っているが妻だけ目を瞑ったまゝ 両手を固く握ったまゝ身動きもせず

固まっていた。

 

声を掛けても手を握っても反応なし…

職員さんは私が来る前の表情とは違います「旦那さんを認識できてますよ!!」

と言ってくださいました

私はこの言葉信じますが たとえ私を認識出来なくてもアルツハイマー型認知症の最重度の

段階になれば私を認識できなくなると覚悟しています。

 

これがアルツハイマー型認知症なのだとようやく受け入れられるようになった。

それにしても治療しない 治療できない病気はほかにありません

この病気は介護のみが治療だと思います

今日も無事昼食完食!!  


妻のアルツハイマー型認知症最重度に…回復はありえない

2014-06-18 17:15:47 | アルツハイマー型認知症

紫陽花咲き始めました…施設の帰り道にて

妻はアルツハイマー型認知症で特養に入居しています。

要介護5・全介助・意思の疎通は図れません。

 

今日は 3日毎の食事介助の予定日で昼食介助に行ってきました。

対面するまで今日も完食できるのかな・・・?と、今では口からいつまで食べられるのか?

このことが一番気掛かりです。

 

PM12:00丁度に施設に入り 妻のグループの食堂の手前40メートル位から車椅子で

テーブルに着いている妻を見つけられます。

横向きですが、今日は元気がないというか生気が感じられなかった。

 

対面すると目は瞑ったまゝで声を掛けても無反応・・・

首がしっかり座っているので眠ってはいない・・・

職員さんは午前中入浴したので疲れてしまったのでは・・・と言われた。

確かにそのせいだと思った!!

 

入浴後ならばかえって食欲があるのかな?と思った・・・その通り完食!

今日も50分くらい付き添っていたが1度も声は発しなかった。

何回か声掛けしても無反応。

認知症が初期のころ8年位前 今までなかった異常行動の連続で家族全員が毎日毎日翻弄

されていたとき これが認知症なのだと皆が納得するのに時間がかかったことを思い出す。

しかし、今の最重度段階の症状 解かっているがなかなか認められないし認めたくないのです。

 

今になってようやく奇跡とか 万が一など全然望んでいないことに気が付いた

有り得ないと理解しました

自然界の法則に則った流れなのだと思うことに努力しようと思う