妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

妻は期待に応えています頑張ってます

2013-12-29 17:34:53 | 日記

<我が家のドウダンつつじ…冬芽>

アルツハイマー型認知症の妻 要介護5 全介助 声は発しません意思の疎通ははかれない。

発症から10年 現在 特養に入居しています。

3日毎に食事介助に通っています。

 

今日は昼食介助

昼食時間に合わせてPM12:00に妻と対面 今日もほとんど目を瞑った状態で声を掛けても

反応はない。

今までにも 体調不良で元気がなく見えたことは何回もあるが 今日は特に生気を

感じられなかった。

たった3日で目立つほどに老化が進んだ と言うより一気に老衰の現象が表れたと言う方が

ちかい。

今までにも 何回か変化の節目に携帯で顔写真を撮っていたが 今回はあまりにも酷い変わり

ようなので撮る気になれなかった・・・撮らなかった

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食事介助

本人は食欲がなくて食べられないと訴えることが出来ない。

それでも口に運んだスプーンに毎回口を開けるのは生きることに頑張っているからなのか・・・

介護者の期待に(家族や施設の心のこもった介護に)…懸命に頑張っているように思える

妻は仕事人間だった

アルツハイマー病が重度になるまで働いていた

何も出来なくなった今 食べることだけが自分の仕事にしていると 私は思うことにしている

胃ろう造設が出来ないと決定してから毎回完食…期待に全力で応えています

一日一日を頑張る生活・介護を心掛けた方が返って心身共に疲れないのでは…と

私は思います。


妻の唯一の生き甲斐山菜採り・記憶が焼き付いているかも

2013-12-26 20:11:15 | 日頃気になること

特養入居中の妻 アルツハイマー病で要介護5 全介助です。

3日毎に食事介助に通ってます。

 

夕食介助から昼食介助に替えて2回目です。

今朝から穏やかな天気で施設の近くから見える遠くの山並み 磐梯山・安達太良山

少し霞んでいるが真っ白に浮かび上がっていた。

 

自宅近くからでも見えるが8kmほど遠く離れているが かえって良く見える。

そのうちに妻に見せようと思う。

認知症発症前 30年くらい前から毎年裏磐梯に山菜採りに行っていた。

妻は 山菜採り 特にキノコ採りが唯一の趣味で生き甲斐だった。

誘っていかなかったことは1度もなかった

 

この裏磐梯行きは 当時私は渓流釣りにはまっていて私は釣り 妻は山菜採りと一緒に

渓流を歩いたこともあった!!

なめこ フキ わさび タラの芽 じだけ などいつも何がしかの収穫があった・・・

しかし 岩魚 ヤマメはキャッチアンドリリースで持ち帰ったことはなかった。

ドライフライの釣り 時にニンフの釣り

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10年以上行ってないが妻と見つけたウスゴロモはどうなったか?

(ウスゴロモ・・・正式名称…しもふりシメジ? 少し違うようだ)

大変美味なキノコです

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裏磐梯の景色・雑木林の積もった枯葉を踏む感触・小鳥のさえずり・渓流のせせらぎ

妻にも消えてない記憶だと思う・・・??!!

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食事介助

私は声を掛けないで黙ってスプーンで ごはんを口に運んでみた・・・

心の中で黙って 食べて と念じてみたが口は開けなかった。

いつものように「はいっ! ごはん!」と言うと口を開けるのは声に反応していることだ!!

みそ汁半分ほど残して完食

今日の食事介助これで一安心です

 


好きなおかずは美味しい!!

2013-12-24 17:12:53 | 今日の夕食介助

<薄暗い雑木林の中に紅一点の南天>


23日の食事介助

老健入所以来(現在は特養入居)約6年 3日毎の夕食介助に通っていたが今回初めて

昼食介助に訪ねてみた。


夕食介助は 家を出るPM5:30は 日はとっぷり暮れて郊外は雨の夜などは良く

見えないのです。(来年後期高齢者仲間入り)

と言うわけで、冬期間は昼食介助に変更。

昼食時間のPM12:00 妻のグループの食堂に到着。

午前中 散髪してもらってスッキリした表情に見えたが 対面して声を掛けたが反応なし。

職員さんが「旦那さん来ましたよ!」と耳元でゆっくり声掛けしても反応なし。

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声を掛けられたことも、私の存在も分かっていて反応しないだけなのだと理解します。


普通は人に声を掛けられれば それに応えるがアルツハイマーに侵された妻の脳は

それに応えないのだと確信。(応えられるがしない)


根拠は この日の昼食のおかずにミキサーにかけたポテトとごぼうのサラダがでた。

このサラダをスプーンで口に入れるてやると いかにも美味しそうに食べるのです。

続けて単品で全部食べてしまった。


食べさせながら「美味しいかい?」と訊いてもただ食べることに集中していた。

食べ終わってから妻の満足そうな表情を見て私が「美味しい!美味しい!」とただ何となく

つぶやくと なんとこの日初めて私を見つめて目をパッチリ開いてニコッ・・・(ニタッ・・・?)

として私の眼にピントを合わせて はっきりとした声で「ウン。」と声を出したのです。

この出来事から妻の脳は まだ完全には破壊されていないと認めたくなります。

妻の認知症は絶対に改善されないと思いたくない・・・。


座っているだけで神経も体力も全開です

2013-12-21 16:07:37 | 認知症介護

<ビワの花…開花時期は今?>

20日(金)の夕食介助

朝まで降っていた雪 AM10:00には止んでいたが車の屋根に15cmくらい積もっていた。


PM5:30施設に向かう時まで雪を落とさなかったので、スノーブラシを探したりして、出発が

PM5:40になってしまった。

施設到着まで路面にはどこにも雪はなかった。

日中融けてしまったようだ。


特養に移転して初めての冬を迎えます。

家から施設まで約9km 途中商店は酒屋が一軒あるだけの田舎道…山道・・・。

退避箇所のある一車線の農道を通ったり、アップダウンのある丘陵を通ります。

施設は リンゴ園や畑に囲まれた車は、ほとんど通らない丘の上にあります。

なので、冬の間は面会は日中に変更することにした。

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PM6:00 妻のグループの食堂に入ると車椅子でテーブルに着いていた。

声を掛けても反応なし

車椅子の3~4か所にパッドが当ててあった。

 


首・背中・左肩など・・・体幹傾斜の補助ですが本人はこの姿勢を保つのに相当神経

体力を遣っていると思う。


私と対面しても 私を認識出来ないのは座っていることだけに神経を集注している

からかもしれない!?

リラックスしているときは私の問いかけに反応するかも?

本人は訴える手段がない~~!!


それでも、食事は毎回ほぼ完食するのは本能と言うか義務感があるのか?


完食寸前、やっと口を開いて無理して食べているように見えた時になってから、食後の

服薬を与えます。


この時「ハイッ! クスリィィィ~~!!」と声をかけると必ずこの日一番の大きな

口を開けます。

この時だけ意思の疎通がはかれます

 

 


認知症と言う言葉の響きが苦痛に聞こえる

2013-12-18 01:29:17 | 日頃気になること

<生け垣のピラカンサス>

今日の夕食介助(17日)15分で完食…しかし声は発しなかった。笑顔も見せなかった。


寝具は施設の厚手の毛布と持参した毛布2枚だけだった

施設内は暖房が行き届いているので それで十分だが掛け布団も これからはあった方が良いということで昨日購入しました。

家にも2枚あるが 新しいものは気分がいいと思ったので。

10年くらい前 羽毛掛け布団を2枚購入したが軽くて掛けた気がしないと言ってケースに入れたまゝ押し入れにあります。

1枚は私が今でも使っています。

しかし かさ張るので和室向きではないと思う。

押し入れに出し入れが面倒だ~~。

和室には綿布団が一番だ!!

 

今 家にある布団・・・和室・・・妻は二度と使うことはない

グループホーム入所から今の特養まで7年 我が家で生活したことは一度もない


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決して治らないアルツハイマー病

私は妻の病名(症状)を認知症と言わないことにしています。

認知症と言う言葉を使うと今までの妻の異常行動・・・人格が破壊されてしまった容姿…

妻でない妻が浮かんできてしまう・・・。


認知症と言う名称 別の言葉に置き換えても受け入れ難いと思う。

これが アルツハイマー病 と言い換えると なぜか病気のせいだと落ち着くのです。

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家族会の仲間から新聞の切り抜きを貰いました。

オレンジプランの「認知症カフェ」と言う名称を問題として…この記事に興味をひかれた

「認知症に偏見を持つ人もおり、地元団体からは認知症と名が付くと利用しづらいのでは と言う声もあり試行錯誤している」と このような記事が載っていました。


7年前ですが 家族会の名称に認知症の文字を入れない方が良いと言う意見が多数ありました

介護者にとっては この認知症と言う言葉の響きが辛かった事 苦しかった事 即、頭を駆けめくる

なぜかニンチだけだと何倍も苦痛に感じる

ショウを付けてください