曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

パワースポット・・・

2020-04-05 | 絵  ②スケッチ

先が見えない自粛ムードの日々の中で、何か元気が出るものを・・・と探してみたらありました~~ 自分ではただその力強さに引かれて描いた絵が、友人から『アラ、パワースポットを描いたのね。』と言われた2枚。 

 

見出し画像は、東京の日比谷公園内の松本楼の前に堂々と枝を広げて立っている大銀杏です。 「首掛け銀杏」の名の由来は、1901年(明治34年)に日比谷通りの拡幅工事に伴って伐採されようとしていた銀杏を、本田清六氏(日比谷公園の設計者)が『私の首をかけよう』と強く主張し、伐採から救ったことからきている、と言われています。 1971年(昭和46年)11月、松本楼が過激派組織が投げた火炎瓶により全焼した際、この銀杏は類焼し黒焦げになったのですが、今や生き生きと樹齢約400年の立派な姿で日比谷公園のシンボルツリーとなって、訪れる人々を迎えています。

 

  

上の絵は浅草寺の本堂右手前にあるお水舎の手水鉢に立つ「さから龍王像」。 圧倒的な存在感とその力強さに引かれて描く気になったのですが、後ろ姿なのは、大勢の観光客や参拝人の中では、さすがに正面から描く度胸はなく、遠慮がちに後ろから・・・ 後で調べてみたら、像の作者は高村光雲(高村光太郎の父)だそうで、本物は宝物殿に安置されているとのこと。 竜王の頭の上に竜神がいて、天井に描かれた竜神と睨み合っているそうです。 龍神は変化のタイミング(流れ)を作る性質があるとも言われています。

余談ですが、雷門の大きな赤提灯の下もパワースポットで、この赤提灯はパナソニックの創業者で経営の神様と言われている松下幸之助氏が、浅草寺に通って病気が治ったお礼に寄付したものだそうです。

 

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実は、正面からいつか描いてみたいな~~と思っている像があります。 奈良興福寺の阿修羅像です。

この像は、天平彫刻の中で数度の火災を免れることが出来た、運の良い貴重な像なのだそうです。

 

 

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