今年も、1年の半分が過ぎました。 新たな年が明けてコロナの騒ぎが勃発するまで過ごしていた平穏な日々のことが思い出せないほど、コロナ以外のことは考えられない異常な半年の日々でした。 それでも、7月になればそろそろ収束の兆しが見えてくるだろう・・・と思っていたのに、コロナは未だに不気味にあちこちに出没し続けています・・・
何とか元気を!! みんなで知恵を出し合えないものか・・・と、ここで思い出したのがレオ・レオニの絵本でした~~ 日本でも小学2年生の教科書に取り入れられて、多くの方が海に住む小さな魚の Swimmy の冒険と活躍のお話を記憶の隅に留めていらっしゃるのではないでしょうか。
お話の内容を簡単に言うと・・・
家族や仲間達と楽しく過ごしていた小さな魚たちの群れに、ある日大きなマグロがやって来て、魚たちを一飲みにしてしまいました。 1匹だけ残ったSwimmyは、怖々深い海の中を泳いで逃げているうちに、海の中の沢山の素敵な生き物たちと出合い、楽しくなって泳いでいると、岩陰に隠れて住む同じ魚の群れを見つけたのでした。 そこで、彼はみんなに呼び掛けるのです。 「ここから出て、広い世界を見ようよ。」 『大きな魚に食べられてしまうからいやだ』 しかし彼は言うのです。 「ずっとここにいることはできないよ、もっと考えよう。」
そして、Swimmyが考えに考えた末に出した答えがこうでした~~
みんなで集まって1匹の巨大魚になること!!
そうすれば大きな魚を追いかけることだってできる!!
赤い色の仲間の中で1匹だけ黒い色をしたSwimmyが巨大魚の目になる、というアイディアがなんとも素適!
絵本の中の明るく繊細な絵に惹かれ、そこで駆使されている様々な工夫と技法に魅せられて、1冊手許においておいたのですが、コロナに翻弄されている今、レオ・レオ二がこの絵本に込めたメッセージが心の中で響いています。