曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

百合の花をめぐって・・・

2020-07-05 | 絵  ①日本画

雨が降り出しました。 急いで庭に咲いている百合の花を切って、花瓶に挿しました。 この花は、何年か前に、お花屋さんでカサブランカと書いてあった箱の中から選んで植えた球根でしたが、咲いた花はなんとピンク色!! 際立つ白さの大輪のカサブランカを期待していたのに・・・なんだかガッカリしてしまいました~~ 

そのまま、植えっぱなしにしておいたのですが、それでも毎年律儀に芽を出して花を咲かせてくれ、今年は3輪の花を楽しませてくれました!! いくら期待外れだったとはいえ、花は美しく、名前くらいは調べてみよう・・・ と調べたら「スターガイザー」の「ソルボンヌ」というらしい・・・ アラ、ずいぶんオシャレな名前だこと!!

ユリといえば、日本画で最初の実技のスクーリングは、バケツ一杯に用意されたテッポウユリの中から好きな枝ぶり(花つき?)のものを選んで描く、という課題でした。 以前にもお話した通り、生まれて初めての日本画制作でした~~ パネルに和紙を水張りするところから、膠の溶かし方、胡粉を擦って、団子にする方法等々・・・本当に初歩の初歩から教えて頂いた、あの緊張感が懐かしいです。

その時の、日本画の処女作です

 

百合は白い花が、最もポピュラーで、大きな花弁が風に揺られる様子から、転じてユリと呼ばれるようになったとか。 日本でも「立てばシャクヤク、坐ればボタン、歩く姿はユリの花」と美しい女性を表す有名な言葉がありますが、風に吹かれて揺れる歩き姿が愛でられてきたようです・・・

花言葉は「純潔・甘美・威厳」だそうで、キリスト教では白いユリが純潔の象徴として用いられ、聖母マリアの象徴としても描かれています。 

次の絵は卒業後に近くの野生植物園に、見頃になったユリの花を見に行った時に描いた「ヤマユリ」です。

日本原産のユリで、花径約20㎝以上もある大型で豪華な姿と甘く濃厚の香りを放つところから「ユリの王様」とよばれているそうです。 私の出身地、神奈川県の県花でもあります。 花言葉は「荘厳、飾らない愛、高貴な品性」とか。

昨日、行ってきた野生植物園での様子です。

 

私が植えたかった、カサブランカ。 (画像は季節の花から拝借)

他のユリに見られる斑点模様がないので、純白が際立ち、清楚に見え、「ユリの女王」と呼ばれています。 花言葉は、「高貴、純粋、無垢、威厳」。

ついでにカサブランカと間違えて我が家に咲いている、ピンクのユリの花の花言葉は「虚栄心」だそうです。 えぇっ、ピンク色は好きな色なのに・・・虚栄心とは、どうして・・・? と思って調べたら、ここにもキリスト教から来る言い伝えがありました。 キリストの磔刑が決まり、花達が俯いて悲しむ中、ユリの花だけが顔を上げていました。 自分の美しさが慰めになるのでは・・・と考えたのでした。 しかし、キリストと目が合った時、それが「虚栄心」だと気付き、ユリは顔を垂れて頬をピンク染めた・・・というものです。 キリストを慰めようとしたのだし、すぐに、気づいたのだから良いじゃない・・・と思いますが、花言葉のいわれも面白いものがありますね・・・

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コロナ感染と、都知事選が気になりますが、ひと時こんな軽いパンでコーヒーブレイクでもどうぞ・・・

 

九州地方の大雨の被害が大変な中、なんだか呑気な記事で申し訳ありません 

心からお見舞い申し上げます。

 

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