曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

足もとに秋

2020-10-07 | 良い加減介護

『こんにちは。 あの~~急ぐことではないんですけど、ご主人のCDプレーヤーの電池がきれたので、お願いします。 そして、おやつのカステラと何か飲み物があったらいいかなと思うのですが。』と、夫の入院先の病院の看護師さんからわざわざ電話がありました。 

おやつは行く度にアレコレ好きなものを見繕って届けているのですが、もうみんな食べてしまったのか知らん・・・? それとも同室のお仲間におすそ分けして一緒に食べたのかしらん・・・?と思いながら、夫の好きなカステラときんつばにおせんべいなどと日本茶、ミルクテーにコヒーのボトルに単3電池を洗濯物と一緒に持って行きました。

電話をしてくれたのは、CDプレーヤーやアルバム、時計などを持ってきてくれれば、アルバムを一緒に見たりしながら、病院に馴染めないでいる夫と話の接点を作っていこうと思う、と有難い提案をして下さった看護師のNさん。

お陰さまで、夫は看護師の皆さんに温かな声掛をして頂いているうちに、介護拒否もなくなり、食事も自分で食べるようになったようです。 Nさんは、『おやつはまだたくさん残っているけど、カステラが食べたいと仰っているので電話しました』と。

最近は私もNさんはじめ何人かの看護師さんと顔なじみになって親しく夫の様子を聞くことが出来るようになりました。 特にNさんは、退院後についてのこと等、専門家の立場からさりげなく色々アドバイスをくれたり、励ましてくれたりしてくれるので、彼女の顔を見ると、何故かホッとします。 昨日は、なんと帰りがけにわざわざ夫を車椅子に乗せてロビーに連れてきてくれたので、夫と握手し、少し会話もできました。 

帰り道、病院の近くの公園を久しぶりに歩いてみたい気分になって、木立に囲まれた道をゆくと、足元に紅葉を始めた木々の葉と大きなドングリが沢山落ちていました~~ 

コメント (20)