曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

日本画、新しき風にのせて

2020-10-24 | 絵  ①日本画

昨日はは午前中施設に洗濯物を届けた帰りに、久し振りに図書館へ寄ってきました。 借りてきた本の中に、茨城県天心記念五浦美術館の企画展「日本画、新しき風にのせてー佐久市立近代美術館の名作」の図録があります。

企画展の趣旨は「激動の戦後を力強く生きた画家たちと平成の世に未来に向かって突き進む若き作家たちの創造と模索の軌跡を、風景・人物・花鳥の3つのテーマに分け、検証していく」ものだそうです。

パラパラとページを繰って見るとなかなか刺激的な作品が載っていて、雲の上の作家たちの作品とその背後の努力、苦闘が偲ばれ、興味深く61枚の絵をじっくり味わいました。

見出し画像の中の作品は、倉島重友氏の「揺花」で、詩情あふれる抒情性に惹かれます。 倉島氏は長野県の出身ですが、現在我が住む町にお住まいです。

 

加倉井和夫氏の「丘の家」ー単純化された形と構図に新鮮なものを感じました。

 

岩橋 英遠氏の「北国遅春」ー 雪解けの頃の山で見られる、木々の根元だけ雪が解ける光景に目を留め、地表のまだら模様と真っ直ぐに伸びる木の幹を絵にした、視点がいいな、と思いました。

 

加藤 栄三氏の「刻(とき)」ー 歴史を刻むこんな石やレンガの建造物も描いてみたい・・・と思います。

 

小倉 遊亀氏の「良夜」― 穏やかな花器と花や人物などの作品で知られる小倉氏の、最も実験的な作品と言われていますが、単純で強い線描とデフォルメに彼女の絵に対する真剣さを強く感じました。

 

東京へ出かける勇気がなく、展覧会にも行かないでいますが、やはり生の作品に触れて、刺激を受け、学ばなくては・・・とあらためて強く思いました。 

いい加減な絵ばかり描いていてはいけないのです・・・(~_~;) 真面目に、自分の絵と向き合わなくては・・・ と、思ってはいるのです・・・

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