写真は朝JOGの公園
8月15日(土) 本日のJOG=45分
今日は終戦の日。祝日ではないので「終戦記念日」とは言わない。けれど、やっぱり新聞では75年前の記憶をもとに、悲惨な記録や体験者のメッセージが掲載されています。
昨日の朝刊には、元中日で投手として活躍された杉下茂氏(94)の、『ひもじいって言葉、知っているかい。』という記事が載っていた。
中国へ出兵し、捕虜となった青年時代の思い出を語っています。捕虜時代はやはり食べ物もなくて栄養失調で死んだ友、水がなくて生水を飲んで病気になって死んでいった仲間の事にも触れています。
個人的に自分は、生死を彷徨うような「ひもじい」思いはしなくて育った戦後生まれですが、幼少の頃はとにかく食べ物がなかった。
父親は国鉄職員で、母親は洋裁の内職をしていましたが、まだ若い夫婦の稼ぎは少なく、子供3人の育ち盛りを食わせていくのは大変だったんだろう。オレはいつも腹を空かせていて、親の目を盗んで台所の砂糖を舐めて空腹を凌いでいたことを思い出す。それが昭和30年代だった。
今は亡き両親には、ろくに孝行することもできないままだったので、今になって毎週墓参りだけは欠かさないようにしているが、ただの自己満足でしかない。誰の為にもなってはいない。
戦争が終わって75年。
唯一原爆を落とされた国ニッポン。原爆だけでなく、各地の大都市、小都市に焼夷弾をばらまき、これでもかと年寄りと女子供しかいない家を焼き人を焼き、無差別殺戮された国ニッポン。
一方で、その原因は我が国が自ら作ったので当然の報いだという声もある。国としての私利私欲に対する罰というわけだ。
逆に、それどころかアジアの独立を勝ち取る戦いだったという意見もある。国や視点が違えば、考え方は真逆にもなる。
これは永遠に折り合うことはないだろう。
ひとつ、考え方を変えると良いふうにも捉えることもできる。
焼け野原になったおかげで、名古屋には100メートル道路ができた。豊橋駅前には広い電車通りができた。
そういうふうに、我々は誰を恨むでもなく常に前を向いて成長してきた。
他国や他人を恨んでも、何も生まれないことをみんな知っている。
9年前、東北の海岸沿いは大津波で洗いざらい流された。それでも、生き残った人々は、誰を恨むでもなく前を向いて復興に邁進している。
今年、未曽有の災厄コロナウイルスで世界的に経済が破壊された。しかも未だに収束が見えない。
これを人災だ、かの国のせいだとか、政府のせいだ、或いは首相のせいだなどと叫ぶ声もある。
だが、それを言っても何も変わることはないだろう。
我々は、誰を恨むでもなく前を向いていくのだ。
8月15日(土) 本日のJOG=45分
今日は終戦の日。祝日ではないので「終戦記念日」とは言わない。けれど、やっぱり新聞では75年前の記憶をもとに、悲惨な記録や体験者のメッセージが掲載されています。
昨日の朝刊には、元中日で投手として活躍された杉下茂氏(94)の、『ひもじいって言葉、知っているかい。』という記事が載っていた。
中国へ出兵し、捕虜となった青年時代の思い出を語っています。捕虜時代はやはり食べ物もなくて栄養失調で死んだ友、水がなくて生水を飲んで病気になって死んでいった仲間の事にも触れています。
個人的に自分は、生死を彷徨うような「ひもじい」思いはしなくて育った戦後生まれですが、幼少の頃はとにかく食べ物がなかった。
父親は国鉄職員で、母親は洋裁の内職をしていましたが、まだ若い夫婦の稼ぎは少なく、子供3人の育ち盛りを食わせていくのは大変だったんだろう。オレはいつも腹を空かせていて、親の目を盗んで台所の砂糖を舐めて空腹を凌いでいたことを思い出す。それが昭和30年代だった。
今は亡き両親には、ろくに孝行することもできないままだったので、今になって毎週墓参りだけは欠かさないようにしているが、ただの自己満足でしかない。誰の為にもなってはいない。
戦争が終わって75年。
唯一原爆を落とされた国ニッポン。原爆だけでなく、各地の大都市、小都市に焼夷弾をばらまき、これでもかと年寄りと女子供しかいない家を焼き人を焼き、無差別殺戮された国ニッポン。
一方で、その原因は我が国が自ら作ったので当然の報いだという声もある。国としての私利私欲に対する罰というわけだ。
逆に、それどころかアジアの独立を勝ち取る戦いだったという意見もある。国や視点が違えば、考え方は真逆にもなる。
これは永遠に折り合うことはないだろう。
ひとつ、考え方を変えると良いふうにも捉えることもできる。
焼け野原になったおかげで、名古屋には100メートル道路ができた。豊橋駅前には広い電車通りができた。
そういうふうに、我々は誰を恨むでもなく常に前を向いて成長してきた。
他国や他人を恨んでも、何も生まれないことをみんな知っている。
9年前、東北の海岸沿いは大津波で洗いざらい流された。それでも、生き残った人々は、誰を恨むでもなく前を向いて復興に邁進している。
今年、未曽有の災厄コロナウイルスで世界的に経済が破壊された。しかも未だに収束が見えない。
これを人災だ、かの国のせいだとか、政府のせいだ、或いは首相のせいだなどと叫ぶ声もある。
だが、それを言っても何も変わることはないだろう。
我々は、誰を恨むでもなく前を向いていくのだ。