駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

改めて「CREATION」を聴く

2023年10月27日 | オールドミュージック

10月27日(金) 本日のJOG&Walking=休む
さてさて、再びオレの大好き昭和の日本ロックのコーナーにまいります。今回改めて聴くのは「クリエイション」のアルバム『CREATION』(1975年)であります。ギター&ボーカルの竹田和夫さんが、1972年に「ブルース・クリエイション」を解散して、紆余曲折後に新バンドとして「クリエイション」を立ち上げてのファーストアルバム。メンバーは、竹田さんのほかに、飯島義昭(g)、松本 繁(b&Vo)、樋口晶之(d)の4名。このアルバムがブレイクして、クリエイションは海外で活躍する機会を得て、翌年76年にはフェリックス・パパラルディをプロデューサーに迎えてセカンドアルバム『クリエイション with フェリックス・パパラルディ』を発表しヒットする。これにより海外進出する日本のロックバンドとしてのパイオニアと称されるようになった。
このアルバムで自分はドラマーとしてとても影響された意義あるアルバムとなりました。高3の時、地元の音楽仲間でこのアルバムが話題になって、何も知らなかったオレは町のレコード店に走った。そして、このアルバムジャケットを見て驚いた。少年達のおちんちんが並んで立ちションという”なんともはや”なジャケットですが、これが印象的で気に入った。まあ今なら児童福祉法とかでたぶんダメじゃないかな。

そしてレコードを聴いて、とにかくドラマー樋口昌之さんのツーバスが衝撃的で完全にハマりました。さらに、カーマイン・アピスに負けず劣らずのタ・チー・チーというハイハットプレイにしびれた高校生でした。YouTbeに上がっています。聴いてみてください。

Tobacco Road

何度もこのレコードを聴き、ハードなタッチのブルース・ロックを覚えた。その頃すっかりハマっていた「CAROL」のようなR&Rに比べてポップじゃないジャンルなのに、このアルバムでブルースの黒っぽさと渋さと熱さをいっぺんに教えてもらった、大人のレコードでした。
自分は、このアルバム以降の、『クリエイション with フェリックス・パパラルディ』(1976年)、3枚目の『PURE ELECTRIC SOUL』(1977年)、さらにダイレクトカット盤の『STUDIO LIVE』(1979年)、『朝日の国』(1980年)など、LPレコードが新しく出るたびに追いかけて買っていたが、例によって引っ越しする際に全部処分してしまった。もったいないことをした。。。

ライブにも行った。何年だったか忘れてしまったが、名古屋市公会堂でのワンマンライブには仲間と駆け付けたが、入り具合はそんなでもなくて名古屋のロック人気度の低さに少しがっかりしたことを覚えている。それよりもドラムの樋口さんは名古屋の出身で、ドラゴンズキャップをかぶって演奏していたことのほうが印象に残っている。(笑)

1982年にはバンド名を「クリエーション」に変え、メンバーも刷新。ボーカルに元ザ・カーナビーツの「アイ高野」さんを迎えて、アルバム『LONELY HEART』を発表する。シングル曲「ロンリー・ハート」がTVドラマのテーマ曲となって大ヒットするのだが、しかしこれを転機に音楽性がすっかりとポップになり、オレは憑き物が落ちたみたいにこのアルバムを聴いて以降ファンから離れてしまう。
アイ高野さんは、少年の頃からグループサウンズでアイドルになって以来、芸能界でもずっとスターだった。ロックスターとしては重鎮で、いろんな場所で大活躍された。ドラムも上手いし歌も上手いのでソロでもバッキングでも重宝されていた。残念ながら2006年に若くして亡くなられたが、オレも何度か会ったことがある。最初は80年代、ジョニー大倉さんのソロライブで高野さんはバックでドラムを叩いていた。豊橋公会堂でのコンサートでは、オレは裏方のバイトをしていて、ドラムに高野さんが座って叩くのを見て驚いた。二度目は、90年ぐらいのまだ景気のいい頃、豊橋のときわ通りの地下にある頃のバークレーにアイ高野さんがソロ・ライブで来られたことがあって、その時はバックでオレがドラムを叩いた。歌が上手くて声量もすごいなと思ったが、選曲に「好きさ・好きさ・好きさ」とともに「ロンリー・ハート」もあったのは言うまでもない。

オレ的にブルース・ロックバンドとして一番好きなクリエイションは、もちろん1stアルバム『CREATION』(1975年)だが、脂が乗っているという意味で3枚目の『PURE ELECTRIC SOUL』(1977年)をあげたい。このアルバムは曲・演奏ともに素晴らしい。米国での成功もあり、金をかけてオリビア・ニュートン・ジョンの女性バックコーラスなども参加していたりとアレンジが豪華で完成されている。特に竹田さんのボーカルが迫力満点で自信が溢れている感が今聴いても素晴らしいと思う。

ここでもおちんちん。。。

竹田さんは、現在米国ロスに住んでいるのだが、年に数回帰国して主に関東でライブ活動をしていて、個人名義とCREATION名義とのライブ活動でバリバリ現役です。なかなか関東まで行くことができないので残念だけど、元気な姿を見てみたいとは思う。残念ながら、ドラムの樋口さんは2017年に亡くなり、竹田さんは訃報を知って「晶之の突然の訃報に、茫然自失で時間だけがどんどん過ぎ去っていく」と当時ブログに書いていました。オレの好きなドラマーがどんどんいなくなっていきます。

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