夕飯を食べているときの母が
割合、意識がはっきりしていると思ったので
思わず聞いてみた。
「ばあちゃん、今、頭はっきりしてる?」
「ああ、割合、ね。」
「そう・・・、夕べ 夜中にお腹がすいたってバナナ食べたんだけど、覚えてる?」
「いんねえ(いいえ)・・・・
そうかい、そんなこと言ったのかい?」
「チーちゃんたちがさあ、ばあちゃんの部屋で遊んでいるとき
ずいぶんと怒ってるじゃん。あれは?」
「ああ、ちょっとは覚えてるない。
そいでも、そのあと、ちょっと悪かったって思うんだに。」
「へえ~、そうなんだ。」
「こんなこと言っちまって、嫌われるなあ、って思うんだに。」
「そう・・・・・」
「さっきさあ、私が
ばあちゃん、施設に入るかね? って言ったことは?」
「そうかい、
みんながそうしたほうがいいと思うんなら
わし、どこにでも行くに・・。」
正気の時の母は、
自分の言動が周りの人たちを困らせていることを
十分に自覚しているのでした。
割合、意識がはっきりしていると思ったので
思わず聞いてみた。
「ばあちゃん、今、頭はっきりしてる?」
「ああ、割合、ね。」
「そう・・・、夕べ 夜中にお腹がすいたってバナナ食べたんだけど、覚えてる?」
「いんねえ(いいえ)・・・・
そうかい、そんなこと言ったのかい?」
「チーちゃんたちがさあ、ばあちゃんの部屋で遊んでいるとき
ずいぶんと怒ってるじゃん。あれは?」
「ああ、ちょっとは覚えてるない。
そいでも、そのあと、ちょっと悪かったって思うんだに。」
「へえ~、そうなんだ。」
「こんなこと言っちまって、嫌われるなあ、って思うんだに。」
「そう・・・・・」
「さっきさあ、私が
ばあちゃん、施設に入るかね? って言ったことは?」
「そうかい、
みんながそうしたほうがいいと思うんなら
わし、どこにでも行くに・・。」
正気の時の母は、
自分の言動が周りの人たちを困らせていることを
十分に自覚しているのでした。