ひーさんの散歩道

道には、様々な歴史や文化が息づいている。
歴史に触れ風景に感動し忘れていた何かを探したい。

野蒜築港跡 打ち砕かれた夢

2008年01月22日 16時01分09秒 | 宮城の散歩道(仙台を除く)
明治17年の台風で壮大な夢は、打ち砕かれ『幻の港』になってしまった築港跡が宮城県にある。

私がそこを訪れたのは17歳の頃だと記憶している。

友人に誘われ、その跡地を見に行った。

彼は自慢げに話してくれた。

『ここは、横浜のようなデッカい街になっていたはずなんだ。』


『築港跡を見に行かないか?』

そんな誘いに乗って自転車で行ったような気がする。

そこは、宮城県桃生郡鳴瀬町小野(現在の東松島市)隣接する駅はJR仙石線で陸前小野になります。

野蒜築港跡と呼ばれ、国道45号線にも看板が出ていたと思います。

鳴瀬川の河口と北上運河が交わる辺りです。

明治9年、明治天皇が御巡幸の際、この地に注目されたようで、後に大久保利道の視察で建設が決定。

1878年(明治11年)からオランダ人技師 ファン、ドールン(C.J.Van.Doorn)の設計で着工した。

岸壁は海岸線に4キロを構築し外港とし、河口に市街地を造成する予定だったのです。

明治政府は本格的国際貿易港として着々と工事を進めていたが、だった一度の台風がその夢を打ち砕いたのです。

台風がこなければ、鳴瀬町は神戸・横浜規模の都市に成長していたことでしょう。

今でも、積み上げられたレンガやその岸の一部は残っています。

何十年振りに行って見ようかと思いました。

いずれその時にでも、写真をアップしたいと思います。

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