故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

配管工事

2016-07-16 14:49:31 | プロジェクトエンジニアー

いつも野菜作りのアドバイスをくださるおばちゃんです。
この方は、夜が明けるまえから働いておられます。
4か所ある畑は、草一本生えていません。
だから、このおばちゃんの畑とわかります。
同時に渡した写真の写りが良かったのか、
絵手紙には関心を持たれませんでした。


どうも身体が重い。
なにしろ飲み過ぎです。
妻は心配してくれるよりあきれています。
私も勢いで飲んでるもんですから、あとで後悔しきりです。

今日のテーマは配管工事です。
50mmより小さい径の配管(鋼管)はねじ込み継ぎ手で施工しても良い。
50mmより大きい径の配管はパッキンをしてフランジ継ぎ手で施工する。
と先輩から教わりました。

中味水(飲料用)用配管にガス用シール剤を使って大失敗したことがありました。
ガス配管用シール剤は、頑丈に接着されるけど、シール剤の臭いが強いのです。
ガスに臭いをつけるためにもそのような材料を選んだのでしょう。
結局、そのシール剤は全部剥がしとりました。

他にも似たようなことがありました。
小麦粉排出用スクリューコンベア(φ250)の落ち口(φ350)の穴埋めにコーキング剤を
使用しました。スクリューコンベアで排出した小麦粉をベースにしてミックス粉を
作りました。スポンジケーキが均等に膨らまず困ったことになりました。
どれかの原料に消泡剤が使われているのです。
最初は塩が疑わしいから始まり、順番に他の原料を一つずつ調べて行きました。
残った疑わしいものは、スクリューコンベアから排出される小麦粉と判明しました。
さらにコーキング剤が消泡の役割をすると判りました。
すべてのコーキング剤を剥がし、水でふき取り溶接で再度スクリュートと落ち口を
接続しました。30本近くのスクリューコンベアを手直しできたのは1か月後でした。

蒸気配管(鋼管φ300)の突き合わせ溶接部から蒸気もれが発生しました。
溶接を調べたところ、三回溶接すべきところを一筆書き(波を描く)ように
溶接されていました。0.5-0.6MPaの蒸気の温度は約150℃です。
配管は150℃と常温では、配管長さ10mで約15mm程度配管が伸び縮みします。
この応力が、溶接部を切断したのでした。
配管の伸びを考えた固定方法になっていませんでした。これも全部やり直しました。

空気搬送で米を搬送しました。800Rのエルボ部で配管(バフで内面研磨♯200)
に穴があきました。すべてのエルボ配管を1200R~1500Rに変更しました。

配管にもいろいろあります。
圧空配管、集塵ダクト、空気搬送管、水配管、電気配線管の業者はすべて異なります。
5つの業者が、自分勝手に工事を進めると、細い配管を避けて太いダクト管が
逃げなければならなくなります。
天井部に500mm高さで各種配管ゾーンを決めて配管させました。
メンテナンス頻度が高いものを下にし、メンテナンスが少ないものを上にしました。
漏水時の漏電も考慮に入れて、電気配線管(ラック)が一番上になりました。
上部配管からつけさせて、吊材は延長共有できるよう最下端に50mm程度
ネジ部を残させました。吊材を共有できない時は、吊元のアンカーを
すべての配管工事の先に打たせました。

配管は、単純な工事のようで、段取り次第では、大変なことになります。
いい加減な工事と自主検査をやったために、工事代金の10%(15億円)にあたる
損失を出して、倒産した会社もあります。
工事終了後の客検査で、1か所不具合が見つかったのです。
すべての検査のやり直しとなりました。
工事完了した保温材を剥がし、再度全数検査となりました。
日本中の検査要員を集めなければなりませんでした。
一度終わった工事の手直しは、元の配管工事の2-3倍手数がかかります。

今日のテーマは「配管工事」でした。
我が家の外回りの配管(井水用)が、冬場の凍結により漏水したのでした。
実際は、接続箇所の両方に糊をつけてない手抜き工事でした。
分岐点で、配管を切り離し、切り離した、上手と下手の両方の配管に水圧をかけて
漏水箇所を特定していきます。気の長い調査です。どうやら見つかったようです。
しかし床下工事個所のようです。さて、配管業者はどうするのでしょう。
屋外の長い配管でなくて良かったとも言えます。

今日は、配管工事について書いてみました。
冒頭の絵とはなんの関係もありませんでした。

秘密とは 漏らさぬ前に 忘れよか

2016年7月16日
コメント
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