若い方から、「初めて会った方との打ち解けあい方について」と質問されました。
どのように答えたら良いものか。
私は、「打ち解ける」の延長線に「特別扱い」があるように思います。
飲み会があった時、私は少しの方と話し込みます。
大勢の方と合わせるような飲み方ができなくなりました。
かつて、営業職の時、相手が私の話を聞く気がないと感じたら
世間話で帰って来ました。相手にも事情があるからです。
東京から余市まで8時間かかりました。冬のことでした。
会ってくれるということで、出かけました。
相手の方にその気はありませんでした。
私は、挨拶をして5分で引き揚げてきました。
8時間の道のりを帰ってきました。
8時間かけるのは、私の事情であり、相手には関係ないことです。
私は、5分間の話し合いで「この人は」と見抜いてしまいました。
打ち解けない。と。会ってみなければわからないことでした。
私は、無駄足とは思いませんでした。作戦を変えようと考えただけです。
営業職は、自分の会社の技術を売ってなんぼです。
遠回りのようですが、相手が困っていることを解決してあげたり、
聞いてあげたり(後には聞かせていただく)することが近道でした。
何故なら、この人が困っていることは、同じような立場にある人は
同じように困っていることだと気づいたからです。
ここで解決できれば、他でも解決できる。
どんどん引き出しが増えていきました。
「あんたは、馬鹿か鈍いのか」とある会社の役員に言われました。
続く無理難題に、私は喰らい続けたからでした。
難問に答えを出し続けました。
役員の方にとっては、断るための口実(難問)だったのです。
3年後に、この方は私を特別扱いしてくださるようになりました。
いつしか酒を飲んだら冗談ばかり(スケベ話が多い)言うようになりました。
相手が、仕事の話をしたがったら、
明日ゆっくり聞きますと心の中でメモしました。
酒を飲むのは、本音を話すためではありません。
相手(人柄)を感じることです。
冗談は、相手に通じなければなりません。
そのためには、五感を研ぎ澄ませて情報をとりいれます。
そして、琴線に触れる一言を選択します。
それが、冗談です。相手の気持ちをほぐす役割をします。
間合いが大事です。沈黙こそ金の時があります。
相手が、「どうしたい」と次の言葉を待ってくれる。
この若い方に伝えたい。
「打ち解ける」はなんでもないことです。
気の合う方を見つけることです。
気の合う方と長続きすることです。
そして、打ち解け、特別扱いの間柄になります。
皆さんとは、そうはならない。
合わない人とは、とことん合わない。
だからと言って、毛嫌いするのは良くありません。
その人の協力も必要だからです。
私は、40歳まで自分に自信が持てませんでした。
私は、私。これしか自分にはないと思うようになってから吹っ切れました。
道はたくさんあります。どの道も素晴らしく見えます。
どの道にも行けるわけではありません。
今までだって、道を歩んできました。
それが自分の「こだわり」です。
皆さん、特別扱いしてくれる人がいますか。
その人が、パートナーだったら素晴らしい。
嬉しいけど、うっとうしいですか。
素直になりましょう。
我が子見て 何故と我見て しかたない
2016年7月8日
2015年9月24日投稿記事「特別扱い」を参照ください。
2016年3月28日投稿記事「特別扱いPart2」を参照ください。
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