
オーストリア、ザルツブルグの教会の地下です。
殉職したすべての司教のミイラが埋葬されていると聞きました。
絵のタイトルは、''dom''です。
パソコンで記事をファイルするとき、デスクトップではなくワンドライブにファイルされることがありました。
ワンドライブには、多くの忘れた記事が記憶されていました。
ソフト会社が一か月間だけ残しておくサービスさえも知らなかった。
パソコンに詳しい妻に、ワンドライブの整理を依頼しました。
数日後、最近描いた似顔絵のコピーが見当たりません。
確かに、デスクトップに残しておいたはずです。
妻が、作業している途中、誤って消去したとのことでした。
今日のタイトルは、「怒らないことは、吉か凶か」です。
妻の失敗は、私ができないことを依頼したばかりに起こったことでした。
私は腹が立ちませんでした。
ああ、そう。仕方がないね。でした。
妻も別段慌てる様子もありません。
すべての仕事を辞めて、年金生活に入ったのは2年前です。
すべての名刺を捨てて、コンピューターに残っていたアドレスも消去しました。
大事なことは似顔絵が相手に届くことであり、私がコピーを保持するかどうかはどうでもよいことでした。
現に、似顔絵を描いた旦那さんと、似顔絵を描いた奥様からも丁重なお礼状が届きました。
一期一会です。
若い時のように、何かの役に立てようなんて思わなくなりました。
理不尽な出来事に義憤を燃やすこともなくなりました。
書き人知らずの中傷も気になりません。
馬鹿がで終わりです。
ただ、運転中の後続車の異常接近だけは困ります。
念のため、ドライブレコーダーだけは取り付けました。
信号が変わったら一番に飛び出し、渋滞の最後を走っていたころには考えられないことです。
長距離も2車線ある国道を利用するばかりです。
一車線しかない高速道路は走る気がしません。
かつて、夜間走るとセンターラインが見えなくなり、縁石だよりに走っていました。
免許更新で、眼鏡矯正でも0.7の視力が怪しくなりました。
白内障の手術を受けました。
グループ全員のゴルフボールの落ちどころと、隠れたパンツの色も見えるようになりました。
50年来お世話になった眼鏡も不要になりました。
がっかりはするけど、腹が立つことはありません。
良いことなのか、丸くなったのか。
上司の指示がない草刈りだけは好きなようです。
定年前の暮らしに戻ることはありませんが、戻れば腹が立つことはきっと一緒でしょうね。
環境がそうさせたのか、年齢ゆえにそうなったのかよくわかりません。
糖尿病防止のため、柔軟体操とスクワットを続けています。
3か月で体重が5Kg減りました。
こんなに効果があるものかと妻と驚いています。
野菜尽しの料理を作り続ける妻は、喜びながら少し後悔もしています。
大丈夫かよ。
2024年3月9日