
絵のタイトルは、「去る者は追わず、来るものは拒まず」です。
夜の間中悩んだ。
朝焼けにおぼろげに閃いた。
今日のタイトルは、「人不足」です。
田舎でも、都会でも人不足です。
例えば、少子化で運動クラブの町単位の単独チームを作れない。
地域を広げて、合同チームを作ることになります。
田舎でも都会でもあることです。
庭木の剪定をしたいが、誰に頼んだらよいかわからない。
昔は万屋がいて、困りごとを解決してくれた。
核家族化が進み、古家の木を切る子供が遠い。
嫁不足で婿不足です。
世話好きが適当にカップルを誕生させた。
現在は、家格ではなく相性が優先されます。
点(家)から点(目的地)の生活が繰り返されます。
潤滑剤の癒しどころが、チェーン店になってしまった。
入りにくい居酒屋(癒しどころ)が少なくなった。
不満を家まで持ち込むことなく、女将に叱られ褒められ帰宅した。
チェーン店は安くてほどほどうまいけど、アルバイト店員と会話は成立しない。
1000円散髪(15分)誕生で、近所の噂を聞くこともない。
地域に根付いた隙間産業が退廃していきます。
なんでも間に合った雑貨屋がネット購入に代わってしまった。
問屋を省いた、ジャストタイミングもサプライチェーンも便利だが、
災害に弱く柔軟性に欠けた。
強者に都合がよい制度であった。
そして、これからの人が目を肥やすチャンスを奪った。
古本屋で出会ったワクワク感も今は昔。
テレビから次から次に情報が垂れ流される。
幼子の公園デビューも、プロフィールで判断する恋愛も受け身にならされてしまった。
人の役割も単一になった。
会社員で税金さえ払えば、他の役割は免除される。
地域の祭りも人が集まらず、地域の清掃は税金で賄われる。
金で人を集めるのではなく、集まった人に金を使う。
虫が嫌いだと殺虫剤を巻き、雑草が生えると除草剤を使う。
アリの巣コロリ(毒を巣まで運ばせる)に驚き、えげつなさを感じた。
チャンスがないかといえばそうでもない。
誰かが、役割以外の何かを一つやればよい。
人間は群れを作って生きてきた。
少しだけ上手な人が、少しだけ苦手な人を助ける。
勉強ができる子が教え、かけっこが上手な子に学ぶ。
若者は汗をかき、老人は生き字引となる。
公平がモットーの役所が仲立ちするからぎすぎすする。
損得勘定が暗黙の了解で息づき、チームワークを育んでいく。
人不足は、努力不足と知恵不足ではなかろうか。
母親のように何役もやればよい。
父親は、子供に脈々と経験と力を見せつければよい。
張りぼてのプロフィールは、ふたを開けると「あっと驚くタメゴロー」になって離婚です。
金ぴかの真実を徹頭徹尾見たいし、見せる世の中であって欲しい。
木を伐れぬ山の持ち主が、チェーンソーで試し切りをしたい人に助けてもらえます。
「人不足」だけれども、誰もが無駄に力を余しているように感じます。
2023年9月23日
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