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オーストリア、ザルツブルグの城の展示室で見た貞操帯です。
戦地に行く夫が、妻に鍵をかけ、鍵そのものを持って出征したのでしょう。
戦死したらどうするの、鍵は永久に開けられない。
デザインなのか、お尻の方も防御していたのに驚きました。
今日のタイトルは、「人に優しく、己に厳しく」です。
私は真逆の生き方をしてきたと言ってもよい。
常に不満を言い、自分を正当化してきた。
不満こそ向上心とは言うものの、度が過ぎると引いてしまう。
冒頭の写真の貞操帯は、妻を愛するゆえの行為であり産物なのでしょう。
こんなことが許された。
戦争に行くことがそんなに偉いことなのかと言いたい。
残った妻の人生の自由を奪うことが許されるはずがない。
愛されている妻は、ぎりぎりまであなたを待ったはずです。
去る者は追わず来る者は拒まず。
行かせてあげなさい。それもスムーズに。
あなたにも新たな出会いがあるやもしれません。
汗をかくと、人に優しくなれる。
偉そうに言っている自分が、いかに無力か思い知ることでしょう。
私達も自然の一部です。畏れているくらいでちょうどよい。
ましてやコントロールするなんて、出来ようはずがない。
かつての偉人たちは、開墾し治水をくりかえしてきました。
その道の遠かったこと。
今になって、森がどれだけ素晴らしいものであったか知ることになる。
汗を大地に落としてきたものは、とうに知っていた。
森が海を育てると。
草との闘いが続きます。
草にも生きる権利があります。
春こそ子孫繁栄と、花咲き虫を呼び寄せます。
ほんの一握りの土を貸してくださいと耕します。
自分が生きるために耕します。
耕すことが、骨の折れることと思い知る。
まだ根を張らぬ草は、むしることが出来る。
今なのです。
隣のばっちゃんが、むしれるばいと教えてくれました。
やるしかあんめえ。
生い茂り、草刈機をぶん回すより、確かに効率的です。
これが分かっていても、できないのが草取りです。
汗をかけと言われています。
お前は、この程度かと言われています。
ばっちゃんは、もう一つ言いました。
奥さんが喜ぶばいと。大笑いをしながら。
何をとは聞けませんでした。
妻と一緒に風呂に入って話していたら、ばっちゃんが来た。
その顔は、にやにやしていました。
何が言いたいのか、こちらは解りました。
話し声は、外まで聞こえていたのです。
汗をかくと、なんか気持ちが楽になります。
「人に優しく、己に厳しく」なれるようです。
節くれの 愛撫が好きと 言わないよ
2018年5月12日
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