故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。
絵のタイトルは、「8月20日メモしたよ」です。
8月20日は、孫の誕生日らしい。
長女が、お盆玉をしっているかと知らせてくれる。
お年玉の夏バージョンらしい。
請われているうちが華かな。
来て嬉し 帰ってほっと 孫を追う
延々と、妻の願望が続きます。
彼女は、前へ前へ。
私は後ろへ後ろへ。
綱引きが続きます。
今日のタイトルは、「あれもこれもできん」です。
一本30円のタバコを喫いながら書いている。
一日20本の煙草をやめれば、ビールが二本飲める。
春は、雨と晴が交互にやってきます。
晴れた時、雨の日に納屋の仕切り戸を直せたな。
雨の日に、晴れたら雨どいにかかる落ち葉を取らなければな。
結局、どちらもやらない。
二人で生活していると、視点(目付)の違いに戸惑うことがあります。
自分が好きなことをやりたい。
一方のやり残しが、気がかりとなる。
他方は、気づきもせず、「なぜ?」となる。
だけど、それが良いことでした。
イエスマンばかりじゃ、流されてしまう。
会社や国家の行く末に誤りを残してしまう。
「あれもこれもできん」と言いながら、
自分がしたいことを優先し、他方の援助をする。
夫婦でさえ、「あれもこれもできん」と喧嘩になるのです。
目の前の貴重な提言に耳を傾ける。
そして、30円の煙草に火を点けてしまう。
2022年3月21日
絵のタイトルは、「僕らは今日も生きている」です。
めがねなし あなたきれいね かきつばた
あれが無かったら、こんなことをしなかったらと考えます。
これは、失敗として反省し、次の挑戦に生きてきます。
しかし、天災は予期せぬ事態です。
万人に公平に降りかかります。
助けに行って、逆に励まされた。
ボランティアの人から良く聞く言葉です。
ボランティアに行ったから、感じることです。
思うけどできなかった人には訪れない心境ではないでしょうか。
今日のタイトルは、「雨降って地固まる」です。
雨が降ると、普段見えないことに気づきます。
雨どいから溢れている。
上がったら点検しようと思うが、忘れてしまう。
納屋に雨が流れ込んでいる。
雨をかぶりながら、納屋の前に溝を掘る。
道路が冠水している。
排水がないのだな。島は、海が近いから。
今度通るときは迂回しよう。
煙る程の雨粒。
さっきまで見えていた島影が、ぼんやりと見えなくなる。
海面を叩く雨粒の向こうに、幻想的な風景が現れる。
雨上がりの板塀から蒸気が立ち上る。
胸を椅子に載せ、手はだらり。
何にもする気がしない、出来ない様子。
許して、今日は雨。
辛い時、歯を食いしばる。
まだ、負けてない証拠です。
もう少し頑張れそう。
雨だから、休むことが出来た。
そんな風に考えよう。
2022年3月19日
絵のタイトルは、「おはよ(苺)」です。
こじつけのようなタイトルです。
そんな風に声をかけてくれたと感じるのです。
白き花 やっと刈ったぜ 黄色花
「最後の講義」という番組を視た。
人のためにやることは、自分が好きだ(したい)から続けられる。
講師は、辺地・窮地で医療活動を続けられる日本人医師でした。
医師の名前は、吉岡秀人さんです。
助からないと分かっていても、手術をする。
私達は、あなた(患者さん)のことを大切に思っているから。
今日のタイトルは、「好きなことをやる」です。
私は、草刈が好きです。
かつては栄えていた地区の昔を知りたいから、覆っている草を取り除きます。
山の上まで伸びていた畑は、今や耕作放棄地です。
里道がどんなふうに伸びていたのか見たくて、木を伐り草を刈る。
草ぼうぼうを隠すために草刈の手を抜くために、誰かが防草シートを張る。
そんな畑を蘇らせる。
防草シートの下の土が見たいから。
草刈が、地域の活性化につながるか分かりません。
私がやらなければ、誰かがやるのか確信はありません。
少なくとも、私がやる限り続きます。
ためらっていたが、きれいになった畑をみて、隣人も自分の畑や裏山の草を刈り始める。
好きなことをやる。
だから、続きます。
疲れるし、お金もかかります。
やること(行動を起こす)が大事だと思います。
困難さに向かうことで見えてくる。
さらなる困難(失敗)であり、解決方法と自己満足です。
困難を助けるために、他の好きなこと(似顔絵描き、文章書き)をやる。
幅が広がり凹凸ができる。
凹凸が個性と吉岡さんは言われた。
凹凸のブロックが、強みになるとも言われた。
始まりは、小さな(好きな)ことです。
2022年3月18日
絵のタイトルは、「ある日曜日」です。
私達は、早朝都下から都心へ中央高速を走った。
日曜日しかできないことでした。
できるかな 鶯も少し 種まこう
ご飯の炊きあがりを待っている。
新兵器(ダイヤモンドコートの四角型フライパン)で、卵焼きを焼いた。
おにぎりのねたは、鮭、アミ、たらこと梅干しです。
3合のごはんで、12個はできる。
ゴルフの遠征と遠出(引っ越し、小旅行)の時に、こしらえた。
今日のタイトルは、「もうすぐ出発」です。
妻が山陰の名所を訪ねたい、ぜひ見せたいと言う。
3時半には出発できるだろう。
島を抜けるのに30分、さらに30分かけてもう一つ島を渡ると、本土(呉)です。
朝ドラは車中で見て、あさイチが終わるころ目的地に着く予定である。
畑仕事が忙しいようで、義務感のない暮らしです。
チェーンソーも研ぎ直し、締め代が無くなるまで使った。
耕運機も草刈り機も一発でかかる。
農機具の整備、DIY(Do it Yourself、やってみよう)で棚作りや電気配線となんでもやる。
庭木の剪定も料理(朝ごはん)もやる。
洗濯も掃除も日々かかさない。
それだけ時間があると言うことです。
勤めていたら、できることではない。
妻は、容赦なく種と苗を買ってきた。
やりたかったことが出来る。
やれなかったことをやる。
断捨離、親の介護、そしてどちらが先になるか互いの身を案じる。
楽しまなくっちゃと、釣りやゴルフをし、旅行をする。
24時間一緒の暮らしです。
何でも話す。
時には、引っ込みがつかず喧嘩もする。
この先、何があると言うのか。
今できることをやる。
もうすぐ出発です。
2022年3月16日
絵のタイトルは、「恩師夫妻」です。
60歳の時、恩師と再会した。
小学生の頃、「褒めたのに、なぜ泣くんか」と答えられなかった質問に答えた。
融けるのに 永い時経ち 草萌える
若い頃、とにかく故郷を離れたかった。
運よく、東京の大学に受かった。
今日のタイトルは、「ふるさと」です。
皆さんにも、それぞれの「ふるさと」がありますね。
パキスタンに出張して、休日に勤務地のラホールからイスタンブール(ラワールピンジー)に行った。
ある遺跡を訪問した時、「チニー」と後ろから声をかけられた。
揶揄されたように感じた。
思わず、その声に向かって、ジャパニーズと大声をあげた。
上海の歴史通り(洋館が多くある揚子江の川岸)で、
私を日本人とみて、中国人の若い女性が誘ってきた。
「ちんちんマッサいかっすか」
ある日本人が、とんでもない日本語を教えたんだと笑った。
韓国のアジュマやドイツのママに、酒ばかり飲んでいないで食べなさいと、私は叱られた。
台湾で、沖縄の泡盛協会の面々を超臨界二酸化炭素液化施設(玄米から重金属と農薬を除去)を案内した。
社長たちは、そこまで聞くのと質問した。
博士の施設長は、専門用語をふんだんに使い詳細に応えた。
独りで通訳をし大汗をかいた。
一人っ子政策を進める中国で、米の施設(ニューマを使う残留ゼロの最新設備)の講義をした。
結婚できない若者に、「美人は三日で飽きる、ぶすは三日で慣れる」と諭した。
翌日、若者たちから「ミスター」と親しみを込めて挨拶された。
出て行きたくて仕方がなかった「ふるさと」に、50年の時を経て帰ってきた。
若い頃の「ふるさと」自慢は、江田島湾が世界に通じていると思ったくらいのことであった。
台風の日、世界中の船が江田島湾が埋まるくらい避難してきた。
山の上から終日飽きずに眺めていた。
「ふるさと」の何処が気に入らなかったのか、今の私は明確に答えられない。
ロシアがウクライナを侵略している。
かつては兄弟国であった。
言葉が通じなくても、世界中で親切にしてもらった。
「ふるさと」に帰っても、古い(50年前)知り合いより、新たな出会いに活路を見出している。
何が「ふるさと」なのか、決まりはない。
「ふるさと」は私の中にあり、接する人すべてが隣人ではないか。
血を分けた兄弟でも大喧嘩をする時がある。
身内にわがままをぶつけることもある。
私達は、「ふるさと」が無くても生きていける。
2022年3月15日
<<あとがき>>
広島から見たら、東北は北関東の延長である。
東北の都市の名を聞き、場所を正しく答えられない。
まさかの理由で、そんな地に移住し、6年間を過ごした。
産まれ在所より、「ふるさと」を感じた。
(筆者)