故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

ごきぶり亭主

2023-11-18 07:14:03 | よもやま話

絵のタイトルは、「あばたもえくぼ」です。
美味しそうに見えました。
えぐみが残っていました。
歯に挟まるすじが残っていました。
口にいれるまでは、わからない。


小さめだが出来の良い椎茸を安売りで買ってきた。
刻んで袋に入れて冷凍庫に入れておいた。
味噌汁に使おうと冷凍庫を探すが、無い。
残ったパウンドケーキの袋、干し柿の袋、釣った魚の袋、丸のままの椎茸の袋を
敵(妻)が上に重ねている。
下のほうを探っていると、上の袋が冷凍庫(ケース)の向こう側に落ちた。
閉まらなくなるので、ケースごと持ち上げる。
重たいし、冷たいはで、やっと落ちた袋を取り出す。
ケースを戻そうとするも、重くてレールに入りにくい。

サランラップで余り物(玉ねぎの半分)を包み、冷蔵庫に入れようとする。
50cm幅ばかりで、22cm幅のものがない。
家族が小さく、野菜のほとんどが半分で済む。
敵も同じで、冷蔵庫は残り物(かぼちゃ、玉ねぎ、大根等)をラップで包み溢れている。
敵に先を越された。
しかも、半分あったはずの玉ねぎが使われている。

私は朝ご飯、敵は夕ご飯。
冷蔵庫は、料理によって使い勝手が違う。
夕ご飯の残り物の皿が上に置かれ、味噌が取り出せない。

愚痴が先行しました。
今日のタイトルは、「ごきぶり亭主」です。
朝闇の台所で、ごそごそと動く姿がごきぶりと重なる。
誘引剤(色気)に誘われる。
よかろうと伸ばした手を、ぴしゃりとはたかれるか、
尻の下(ねばねばで身動き取れない)に置かれる。
実に哀れです。

放置されている熟し柿を何とか使いたい。
割ってほぐそうとするも、種の周りに美味しそうな果肉がこびりついている。
柿にとっても種が大事なのである。
鳥に種を運ばせようと食いつかせ、地面に落ちて芽を出すまでの栄養なのであろう。
なんとか果肉をはずし、残り物のカレーを足す。

私の朝ご飯は、美味しいかどうかではない。
作った自分でさえ、出来上がりのイメージが湧かない代物です。
冷蔵庫の余り物を使った無駄な工夫を駆使したコラボ料理です。
今朝はこれで行こうと炊き始めたむぐら(山芋の実)ご飯の上にカレーを載せる。
朝ドラを視ようと、敵が起きてきた。
一口ほおばった。
おなかがいっぱいと、妻は笑顔です。
熟し柿に渋みが残っていました。
ゴキブリ君は、美味しくなくても腹に入れる。

2023年11月18日
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何があったのでしょう

2023-11-17 04:43:19 | よもやま話

絵のタイトルは、「Back too」です。
出征兵士が、残る妻に送った貞操帯です。
ザルツブルグ城で見ました。
兵士は鍵を持ったまま戦場に行ったのでしょう。


急に読者数が跳ね上がりました。
今日のタイトルは、「何があったのでしょう」です。

先輩が、3泊4日で来られました。
ゴルフを2ランドやりました。
2回とも負けました。
先輩のスコア申告が時々怪しいことがありました。
財布を落とされました。
ずいぶん、自己嫌悪に陥っておられました。
早朝、昨日プレーしたゴルフ場に行き、遺失物はないか確認しました。
ありませんでした。
明るい中で車をもう一度点検したら、助手席とドアの間に財布が挟まっていました。
先輩は、胸をなでおろしたことでしょう。

帰り際、「これからはシルバーティーで打つよ」と宣言されました。
いつまでも若くはない。
これからの行く末を案じて、覚悟を決められたようです。

2023年11月17日
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騙されてあげなさい

2023-11-13 04:31:31 | よもやま話

絵のタイトルは、「このままここで」です。
そうはいかなかった。
ごろごろと、川底を流された。


ぽっと赤 ひっそり咲くは 寒椿

付き合った女性と別れた。
別れた後に、二度と会えないようなひどいことをした。
私にも同じことをするの。
きっと、するだろう。

同じ女性をラブホテルに二度お連れした。
だが、できなかった。
やったら結婚と、頭で反芻した。

今日のタイトルは、「騙されてあげなさい」です。
できたかもしれない。
でも下ろした。
費用を持たせてほしい。
女はむしるように受け取った。
女は、店を持っていた。
売り上げ貢献と通い詰めた。
電話の支払いができないと言っては、少額を渡した。
貸した金を返せと、ある日男が乗り込んできた。
女は、店の外に連れ出し、足払いをした。

女は距離を置くようになった。
女の友人から、小金持ちの男を渡り歩いていると聞いた。
突然連絡が来て、あんただけよと言われた。
そうして生きてきた。
今は、どうしているのか知らない。

騙されるほうがずっと楽です。
勉強代がかさんでも懲りない。
趣味と訊かれて、「飲む打つ買う」と答えた。
個人の繊細なことを聞くんじゃないと、わざとそう書いた。
どちらも、どちらです。

惚れた女は、どの人も自活できる強い人ばかりでした。
とことん甘えて生きてきた。

2023年11月13日
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自分は愛されてるか

2023-11-12 19:11:55 | よもやま話

絵のタイトルは、「あなた色に染まる」です。
まだら模様に染まってしまい、夫が定年を迎え別れました。


今日のタイトルは、「自分は愛されてるか」です。
物心がついてくる頃より、誰しもが持つ疑問です。
対象は、家族で会ったり友人です。
叱られたり、仲間外れのように感じたりする時がそうです。
絶好調の時は思わない感情です。

自分は誰かを愛しているかと、自問してみる。
自分のことだからよくわかるはずである。
ことあるごとに揺れ動いている自分を知ってもいる。
家族が病気になったり認知症になると、一瞬逃げ出したくなる。

愛されることと愛することは、バーターではない。
神様さえ知らぬ、闇の中です。
あんなに好きだった彼女と別れたら、もう次の彼女を探している。

伊藤整がいう、失恋の3パターンである。
男は女が好きでも、女は男が嫌い。
そして、逆のパターン。
やっかいなのは、どちらも好き同志だが度合いが違う。
何かを成し遂げたら、告白しよう。
今「愛している」と言ってほしかったのにと、間が悪い。

「自分は愛されているか」と、誰にも問えない、自分でもわからない心のひだです。
破滅的な生涯を送る人が残したメッセージは、
愛されたかった人(例えば母)へ伝えたかったことじゃないかと誰かが言う。

愛されるより、愛するほうを皆が選択する。
愛されようとする努力は、相手の気持ちがわからぬだけに、
途方もなくエネルギーがいるからです。
インスタ映えする写真を常に探すようになる。
そして、嘘が始まる。

「自分は愛されているか」は、忘れ去りたい感情ですがまといつきます。
解放されたいと、この歳まで生きてきました。
一緒に暮らして心地よいと感じたら、それが答えのような気もします。

2023年11月12日
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地域を知ろう

2023-11-11 17:34:11 | よもやま話

絵のタイトルは、「味がしみてこそ冬瓜」です。
子供のころは、冬瓜が嫌いでした。
今は、好きです。


白刈った 黄色も刈った 春を待て

東北から島へ移住して2年が過ぎました。
耕作放棄地の草刈りに明け暮れました。
50年前とはまったく違う風景を見ても、がっかりはしませんでした。
雑木を伐り、草を刈ると原風景が現れてきました。
空き家を片づけ、耕作放棄地を耕した東北での経験が生きました。

草刈りだけに埋没するわけにはいきません。
保健婦さんに健康維持のサポートをしていただいています。
市役所が主催する「総合計画」を勉強させていただきました。
島の美術展を見学し、博物館で島の昔を知りました。
少しずつ、草刈り以外の地域活動にも参加できるようになりました。

50年ぶりに故郷に帰ってきた浦島太郎は白髪になりました。
島が嫌いな小僧だった50年前より、島が面白い。
草刈りするごとに、視界が広がります。
大阪に負けないくらい、東北もボケと突っ込みの世界でした。
島も同じです。
気づく歳になったことを喜んでいます。

2023年11月11日
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