
*2014年4月9日撮影
空色の爽やかな花に出会いました。
高さ15cmくらいの茎の上に花がたくさん積み重なるように咲いています。
こういう花の形は何というのでしょうか。オドリコソウなどと同じ形の花です。
花全体は筒状をしていますが、花弁が開いているところは唇のようだと表現されます。

*2014年4月9日撮影
エゾという名前がつくので北海道をメインに、東北にも存在しています。
日本海側の山地に咲くミチノクエンゴサク、本州以南に普通にあるヤマエンゴサクと、きわめて似た花が三種類あって、ここ会津にはそのどれもがあって不思議ではないので、ひょっとしたら間違っているかもしれませんが、とりあえずエゾエンゴサクとしておきます。

*2014年4月9日撮影
エンゴサクという名前は「延胡索」という鎮痛薬に由来しているそうです。
延胡索を採るための中国渡来の栽培植物がエンゴサクと呼ばれ、同類であるヤマエンゴサクなどの野生種にもエンゴサクという名がついたようです。
延胡索そのものの意味はよくわかりませんが、薬の名前が植物の名になったというわけです。
エンゴサク類もスプリング・エフェメラルで、春の花の時期を除いては地上部は存在せず、根茎だけで生きています。
その根茎が薬になります。