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*2014年5月20日撮影
今年初めてとりあげるトンボはニホンカワトンボです。
今年はニホンカワトンボをたくさん見かけます。嬉しいことです。
翅の赤いニホンカワトンボは日本のトンボの中で最も美しいトンボだと思っています。
ハルジオンのつぼみにとまっている、翅がオレンジ色の、雄のニホンカワトンボです。
残念なのはまだちょっと時期が早くて若いトンボなので、翅の色が鮮やかな赤でないことです。
雄のニホンカワトンボは翅に色がつくものとつかないものがあって、色のつくものは成熟すると見事な赤に染まります。
時期が来てそんな成熟した雄のニホンカワトンボに出会えたら、また紹介したいと思います。
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*2014年5月20日撮影
これはクサノオウの花にとまるニホンカワトンボの翅が透明な雄です。
ニホンカワトンボの翅の色は、赤色(オレンジ色)のもの、薄いオレンジ色のもの、透明のものと三種類あって、地域によって出現頻度が違います。
また、雄と雌で色合いが違うようです。
赤い翅は雄だけで、薄いオレンジ色は東北では雌雄ともにいないとされています。
この写真の雄もまだ若くて縁紋(翅の先端付近、前側についている小さな模様)が白いのですが、成熟すると縁紋が赤くなります。
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*2014年5月20日撮影
最後は透明な翅の雌です。
透明とはいっても雄とは色調が違うように見えます。
雌の場合、縁紋は成熟しても白いままです。
カワトンボは区別の難しい同じようなトンボが数種類命名されていましたが、DNA解析の結果ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの二種に統合されました。
ニホンカワトンボはほぼ全国に分布し、アサヒナカワトンボは関西以西に分布します。
それで、会津にいるカワトンボはニホンカワトンボということになります。