さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

チガヤ

2015-12-18 22:19:33 | 草花

*2015年12月18日撮影

 今日は雪の予報でしたが結局降りませんでした。
 午前中は少し晴れて、午後からは曇り空。寒い一日でした。

 田んぼの畦に小さなススキのような穂がたくさん揺れています。
 これはチガヤです。
 本来春の草ですが、秋にも穂を出します。
 もう冬なのですが雪が降らず暖かいので、たくさん穂を出しています。
 葉は枯れています。





*2015年12月18日撮影

 チガヤは「千茅」と書きますが「茅萱」と書くこともあるようです。
 「茅」「萱」はいずれもカヤで、ススキなどの総称です。
 チガヤもススキと同じようにかやぶき屋根などに使われた、カヤの仲間です。
 チガヤは背が低いのですが群がって生えることから、千のカヤの意味でチガヤというのだそうです。





*2015年6月1日撮影

 これは6月に撮影したチガヤです。
 茶色っぽいというか赤っぽいというか、この穂の色は花が咲いているのです。
 花が実になる頃、綿毛がもっと伸びて、白い穂になります。
 葉は青くてみずみずしいですね。冬のチガヤとは違います。

 チガヤは古くから生活に密着してきた雑草です。
 若い花穂は甘くて食用に、根茎は薬用に、茎は屋根を葺くのに使われたとされています。
 端午の節句に食べるチマキというのは、もともとはチガヤの葉で巻いたのだという説もあります。

オナガガモ

2015-12-11 22:07:38 | 

*2015年12月11日撮影

 冬になって、会津の鶴ヶ城のお堀にはカモたちが集まってきています。
 おなじみのカルガモが一番多いのですが、マガモもかなりいます。
 ところが、その他のカモたちがどうも数が少ないようです。
 暖かいので、もっと北のほうに留まっているのでしょうか。
 そもそも渡ってこない?ということもあるのでしょうか。

 今日の写真はオナガガモです。
 数は少ないながらも、きりりとした端正な姿が目を引きます。
 雄も雌も入り混じってこちらに向かってくる場面です。





*2015年12月9日撮影

 これが雄の姿です。
 すっきりした体型で、白い胸、長い尾が特徴です。

 オナガガモはハクチョウと一緒に渡来し、ハクチョウと一緒にいることが多いようです。
 ハクチョウには人間が餌を与えることが多いので、それが目当てなのでしょう。
 猪苗代湖にはハクチョウが渡来しますが、今年はもうやってきているのでしょうか。

 ハクチョウのこない鶴ヶ城のお堀に来るオナガガモは何が目当てなのでしょうか。





*2015年12月9日撮影

 これが雌のオナガガモです。
 カモの雌はみな似ていて区別に困りますが、雄のオナガガモと行動を共にしているのが雌のオナガガモです。
 しばらく見ているとわかります。

 オナガガモは世界中に広く生息しているカモです。
 越冬地は日本や北アメリカやヨーロッパ、インドなどのアジア、アフリカの北部など。
 繁殖地はロシアやヨーロッパの北部、カナダの北部からアラスカなどです。
 研究者によると、越冬のために訪れる国や場所は同じ個体でも年によって違うそうです。
 世界を旅しているオナガガモなのです。

マサキ

2015-12-10 22:01:40 | 樹木

*2015年12月10日撮影

 マサキの実がはじけて赤いつやつやの種がのぞいています。

 マサキは生け垣などによく使われた低木です。
 会津の鶴ヶ城公園にはたくさん植えられていますが、一般のお庭では最近は少ないようです。
 庭木にも流行があって、マサキはもう流行らないらしいのです。
 葉が美しい黄金色のものとか斑入りのものとかは、かろうじて生き残っているとか。





*2015年12月10日撮影
 
 マサキの実は皮が4つに割れて、中から朱色の種が出てきます。
 皮が4つに割れるので種も4つ入っているのではないかと思うのですが、実際は1個だったり2個だったりします。
 皮の色、というのはもともとの実の色ですが、白いものから赤いものまでさまざまです。
 この写真のものは皮が赤いので、種の赤との対比が美しくて、見た瞬間にハッとします。
 最初の写真のように皮がピンク色なのが普通で、それはそれできれいですが、皮が赤いのは別格です。





*2015年12月9日撮影

 生け垣としてはこんな感じに仕立てられています。

 マサキは「柾」または「正木」と書きますが、名前の由来はわかっていません。
 葉が常緑なので「真青木(まさおき)」と呼ばれていたものが転訛したという説もあるようです。





*2015年6月30日撮影 

 さて最後に、夏に撮影したマサキの花をごらんください。
 薄い緑色の地味な花ですが、こうしてみるとなかなか味のある花に見えてきます。
 これがやがて赤い種子に変身するのだと思ってみると、命の不思議はつきません。

会津磐梯山

2015-12-09 22:19:39 | 

*2015年12月9日撮影

 会津磐梯山が雪をかぶっています。
 先週の雪がそのまま残っているようです。
 まだ全体が真っ白にはなっていません。
 こんな景色は普通ならひと月前に見られるはずのもの。

 間違いなく暖冬です。
 暖冬であっても、遅くても年明けには雪が降るはず。
 雪の少ない冬はとても嬉しいと思いながら、雪景色を待ち望む気持ちもあるのです。

カワセミ

2015-12-08 22:13:20 | 

*2015年12月8日撮影

 暖かい冬で、今日も良い天気でした。

 会津の鶴ヶ城のお堀にはカワセミがいて、ときおり姿を見せます。
 たくさんいるわけではないので、目にするのはごくごくまれなことです。
 チーと鳴きながら低くお堀の水面を飛ぶときには、背面の青い色が輝いて、それは美しいものです。

 目にする機会はそれなりにあっても、写真に撮ることはとても難しくてなかなか紹介できません。
 今日は遠くから撮った写真を少しごらんください。





*2015年12月8日撮影

 枝の向こうにいるカワセミです。
 これは比較的近くに寄れた写真ですが、枝がじゃましているのはいかんともしがたいのでした。





*2015年12月7日撮影

 藪を背景にしたカワセミ。
 もっと大きく撮影できればいいのですが、今の所このぐらいが限度です。
 
 カワセミは「翡翠」と書いて、この字はヒスイとも読みます。宝石のヒスイです。
 カワセミの色がヒスイに似ているから同じ漢字を当てたのかと思っていたのですが、じつは反対のようです。
 ヒスイはカワセミの色に似ているので、カワセミを表す「翡翠」の別の読み方であるヒスイと名付けられたというのです。