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*マットをはじめとする画像は光の加減で実色とは異なります。
採卵
2018年11月10日、前回の掘り出しから13日が過ぎ
チャイロマルバネ3回目の掘り出しをしました。
3回目のセットからはオスも一緒に入れ、自然な行動ができるようにしていました。
↓ オスも放し飼い
掘り出しは前回同様ほぐれたマットを丁寧に取り除き
固まり部と区別して卵の有無を見ました。
↓ 硬い部分で発見 左:オス 右:メス
↓ オス:死亡
↓ メスは生存中
↓ 左:オス死亡 右:メス生存中
↓ 上翅が黒く変色している
ほぐれたマットを取り除いていくと、硬い部分でいくつもの産座(ホール)が出てきます。
これは自宅飼育下でのチャイロマルバネの産卵スタイルで
そのあたりに卵があるということです。
↓ 産座(ホール)
ホールのついたマットの塊を少しづつほぐしていくと、ぽろぽろと卵が落ちてきます。
出てくる卵を用意したプリンカップに一つずつ置いていき
1時間ほどかけて掘り出しを終えました。
出てきた卵は32個、よく産んでいました。
↓ 3回目の掘り出しは32卵
これで母虫が産んだ卵の数は、124卵になりました。
3回目のセット期間は13日で一日の産卵指数は2.46卵でした。
前回より1.72卵少なくなりましたが延べセット日数35日から算出すると
一日の産卵指数は3.45卵となります。
前記事ではチャイロマルバネの産卵能力について中間的に書きましたが
産卵数は今回で3桁に突入し、チャイロマルバネは、他の大型マルバネ同等の
産卵能力を持つことがわかりました。
そして、自然下でもその能力は大差ないと思われ
生存率の低いことが推察できました。
↓ 卵は2Lブロー容器で保管(左側)
母虫は、蛹室から自力で脱出して今日で48日になります。
前脚を伸ばして威嚇はするものの符節と後脚の動きはぎこちなく
前回(10月28日)より明らかに衰弱していました。
この状態で思うようにマットに潜れるかわかりませんが
次のセットを作り、静かに戻しました。
孵化
1・2回目で掘り出した卵の孵化も始まりました。
飼育容器側面から見える限りでは一日に3~4頭の孵化が確認でき
産卵指数とほぼ一致します。
温室にて22度前後で管理した場合、卵は大方3週間強で孵化しています。
↓ 2卵接近、上の孵化幼虫は上方に、下は下方に進む
卵管理に使用したマットは、基マット(産卵)です。
水分量は、強く握って手のひらに水気が残る程度。
11月10日現在、側壁に見えたいた24卵のうち、21卵の孵化を確認しました。
↓ 孵化したて(2018年11月7日)
今のところ良い孵化率ですが、問題は初齢幼虫の生存率です。
去年の経験を生かすと、しばらくは余計なことをせず、そのまま・・・
来春までおあずけということになります。
おまけ
今日は、去年採卵した幼虫の餌追加もしました。
餌追加は3か月ぶりです。
↓ 800ccクリアーで1頭ずつ管理
↓ 目減りと乾燥で上部に隙間
↓ 終齢幼虫の体重は大方4g台
↓ 取り出しても丸くならない
↓ ついでに来春に使うマット作成
プラティーノも多産するんですね!
体に見合った大きさの卵ということでしょうか。
さっき容器を見たらメスはまた潜っていました。
突き動かされる本能と、生命力に驚いています。
どこにそんな体力が残されているのか本当に不思議です。
孵化した幼虫は次々とマット内に消えていきってるので、今年は成長してくれるかもしれません。
不安もいっぱいですが。