9月30日に今年2回目の極軸修正を行いました。当日は薄曇りと月明かりの影響で、裸眼では3等星がようやく見えるぐらいの悪条件です。
【 2015年9月25日の記事 】で掲載した画像を参考に、何度か修正作業を繰り返してから検証用の画像を撮影しました。
71160244F17T3
19時09分から16分までの間に極軸を15度ずつ回転させて撮影した17枚の画像を重ね合わせました。
画面で一番明るく写っている恒星は北極星です。
暗い星の軌跡を利用し、極軸が向いている天球上の地点を求めてみました。黄色の線の交点が極軸が向いている地点です。
赤の×印が天の北極。極軸のずれは角度の1~2分程度まで減少しました。
合成画像をよくみると、恒星の軌跡が真丸とならずに楕円になっています。どうやら接眼部のたわみが原因のようです。
51010760
コリメート撮影時には、接眼部からコンパクトデジカメまでかなり長くなってしまうため、極軸を半回転以上させると、どうしてもカメラの自重でたわんでしまうようです。
なお、2015年9月の時点で北極星は天の北極から角度で40分25秒ほど離れています。
地球の自転軸の歳差運動のため北極星は少しずつ天の北極に近づいていて、来年の9月の離角は40分12秒。ここ最近だと毎年13秒ほど離角が減少し、2017年秋には40分以下になります。
2015年版の天文年鑑340ページによれば、北極星が天の北極に最も近づくのは2102年で、離角は27分37秒とのこと。
【 2015年9月25日の記事 】で掲載した画像を参考に、何度か修正作業を繰り返してから検証用の画像を撮影しました。
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19時09分から16分までの間に極軸を15度ずつ回転させて撮影した17枚の画像を重ね合わせました。
画面で一番明るく写っている恒星は北極星です。
暗い星の軌跡を利用し、極軸が向いている天球上の地点を求めてみました。黄色の線の交点が極軸が向いている地点です。
赤の×印が天の北極。極軸のずれは角度の1~2分程度まで減少しました。
合成画像をよくみると、恒星の軌跡が真丸とならずに楕円になっています。どうやら接眼部のたわみが原因のようです。
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コリメート撮影時には、接眼部からコンパクトデジカメまでかなり長くなってしまうため、極軸を半回転以上させると、どうしてもカメラの自重でたわんでしまうようです。
なお、2015年9月の時点で北極星は天の北極から角度で40分25秒ほど離れています。
地球の自転軸の歳差運動のため北極星は少しずつ天の北極に近づいていて、来年の9月の離角は40分12秒。ここ最近だと毎年13秒ほど離角が減少し、2017年秋には40分以下になります。
2015年版の天文年鑑340ページによれば、北極星が天の北極に最も近づくのは2102年で、離角は27分37秒とのこと。