あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

夕べのひとりごと

2009-05-09 19:59:29 | 日記
神代植物園のフラウワーバスケット

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今日のシラ書(集会の書)

フランシスコ会訳

むちで打つと、あざができるが
舌で打つと、骨が砕ける

共同訳

鞭で打つと皮膚が裂け
舌で打つと、骨さえ砕ける。

これこそ「ペンは剣より強し」という体裁のいい格言との裏返しですね。
「ペンは剣より強し」を商売のセールスにしているのです。
きっと、古代から人間の舌は武器であると理解していたのですね。
ことによりけりでしょうが
人の生きるに役立つ格言は変わらないのですね。

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「東京タワー」(オダギリ・ジョー、樹木希林主演)

昨日、「折れ梅」の続きで放映していたので
ついつい見てしまいました。
涙ながす映画好きですが
二本続けてみて泣く事はないと思います。
この映画本が評判になりましたね。
この映画は原作者ののリリー・フランキー
自伝的物語だと聞いたことがあります。
オダギリジョーが演じたのが、いいとか悪いとか
樹木希林の演技がいいとかあれこれ話題になったようです。
そんなことより、主人公の学生時代
だらしない挫折
怠惰な生活
「自分も同じだ」とあの頼りなさに共感し
ほろ苦い後ろめたさも同じだと感じました。
そんな物語でした。
そこそこ収入が得られるまでの母と子の話が面白かったですね。
それと後半の母親のがん治療の物語
母親の懸命に耐える姿
どうすることもできない息子
その姿が切なく
見るのがつらかったですね。
明日は自分の番ですからね。
映画としてヒットしたか知りませんが
映画としても腰を構えたいい映画ですね。
多くの人がご覧になった映画ですね。

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雷遠く雨をこぼしてゐる草の葉   種田山頭火

2009-05-09 05:36:27 | 日記

神代植物園

神代植物園は、これから薔薇ですね。
愉しみの季節です。
薔薇の写真を撮るのは難しく
そして単調な写真しか撮れないのが残念です。
でも、今年もいっぱい撮って
紹介したいと思います。

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今日の山頭火

雷遠く雨をこぼしてゐる草の葉   種田山頭火

自分の世界を深めようとする山頭火
ときおり足元を覗き込む。
その雰囲気が山頭火なのでしょう。
でも、夕闇の頃になると
素の山頭火に戻り
俳句世界とは別の世界に舞い戻る。
そんなふうに読み取ると
山頭火は懐かしい存在に見えます。
人はその人の弱点というか
見られてはいけない
見せたくない
そのように思っている部分に遭遇することで
親しく、そして、身近な関係になる。
そんな気がします。

漂流しているから
このような景色に出会うのですね。
四国の宇和島辺りを歩いている山頭火を想像しています。
川の流れ、切り立った岩山
そのような景色を眺めながら
小さな道を歩いている。
その姿がいいですね。

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大伴家持の歌
 
春の苑(その)紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ少女(をとめ)
 
【現代語訳】

春の園は紅色に照り輝いている。その桃の花の木陰までも輝いている道に、つと立っている少女よ。

大伴家持は、このような歌も多いのですね。
このようなパステルカラーの歌を沢山覚えて
諳んじることができるとすれば
日々の生活が明るくなりそうな気がしませんか。
今日はこの歌に出会って気持ちのよい朝になりました。
毎朝、どの歌を選ぼうかと探すのですが
なかなか見つかりません。
そんなとき、以前、調べておいた歌が案外、新鮮に感じるものです。
自分の思いの中で転がしておいて
熟したときに取り上げる。
それがいいですね。
素人の初心者にとって
自分の中でころがしている。
これが大切なのでしょう。
再度読んでも感じないものは
自分との相性が熟していないのです。

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ひとりごと

今日は神田祭
出かけようか
横着しようか
でも、アップする写真もないし。
出かけるのがいい。

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