あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

かつがれる宵にしげしげ裏に出る  川柳

2009-05-22 17:23:38 | 日記
神代植物園の球根ベコニア

この肌色がいいですね。
ベコニアの話をすると夢中になった職人さん
最近は表に出てきませんが
あの夢中になった話しかた
もう一度聞きたいものです。

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今日の川柳

かつがれる宵にしげしげ裏に出る  川柳

解説によると「かつがれる」とは暴力的に誘拐されるということなのですが
実はそうではなく、双方合意で家を逃げ出そうという魂胆。
今はあまり使いませんが、「駆け落ち」
だから、娘は裏に回って男が来ないか
そわそわしている。
そんな情景なのですが
江戸時代ともなると
車が利用できませんから
あれこれ苦労したのでしょうね。
何となく時間の進み方が違っているように見えます。

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シラ書(集会の書)

フランシスコ会訳

人は順境の時には逆境を思い出さず
逆境の日には順境を思い出さない。

共同訳

人は幸福なときは不幸を忘れ
不幸なときには、幸福を思い出さない。

なるほど、いわれてみればそうだと思う。
でも、幸福とか不幸
宗教書では簡単に扱って欲しくないし
使って欲しくない言葉ですね。
愛も同じです。
ときどき、みんなわかっているのに
自分だけわからない。
そんな不安に陥ります。
愛は心の内から沸いてくるもともと人間には遺伝子として
存在するものなのか
学習によって生まれてくるものなのか
幸福の物指しがあるとするならば
どうぞ、教えてください。
そんなことを思いますね。
宗教家は答え続けなければなりません。
できないなら
説教をしてはいけないのです。
そんな生意気なことを考えているのですよ。

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「ジャッカルの日」(フレッド・ジンネマン監督)

上出来のサスペンス映画ですね。
ジンネマン監督
いいですね。
ドゴールの時代を舞台にした政治組織の活動が背景にあります。
使命を受けた男があれこれの困難を乗り越えて
フランス大統領暗殺を試みる。
事件当日までの日々を
克明に追った映画です。
特別のアクションがあるわけではありませんが
あれこれの困難をどのような工夫で乗り越えるか
あるは欺くか
そんなことを丁寧に積み重ね
一気に暗殺当時にまで行きます。
その過程の描き方がすごいですね。
ジンネマン監督というと「地上より永遠に」「尼僧物語」
そして「我が命つきるとも」を思い出しますが
脚本がしっかりしたものを使い
丁寧に映像化する監督ですね。
ロケ地もセットも重厚で見ごたえがあり
展開に飛躍がなくていいですね。
生意気な言い方をすれば、私の好みの映画を作る監督です。
見ごたえがあって、楽しい緊張がありました。

昨日「駅」を見ていました。
北海道の冬の荒漠とした雰囲気がいいですね。
それにしても、雪の北海道
海が荒れると船が出ない。
家に帰れない。
そんな人のための宿もある。
どのような生活なのでしょうかね。
映画を見ていると
北海道は一年中雪が降っているように思い込むのですね。
撮影する人も
海が荒れ、雪に閉じ込められたところを撮りたいのですね。
けっこう、みんなで酔っている。
それでいいのかもしれません。

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大昔、映画は3本の違った映画を上映していました。
いわゆる3本立てですね。
それを二回見たことを覚えています。
よく懲りずに朝から晩まで見ていましたね。
あのころの単純で屈折のない
映画が懐かしいですね。
今の映画は複雑で登場人物の屈折が多すぎます。
でも、そんな時代なのですね。


石をまつり水のわくところ  山頭火

2009-05-22 05:26:02 | 日記

神代植物園

神代植物園には大きな温室があります。
南の花を育てている部屋
睡蓮を育てている水槽
球根ベコニア
そして蘭の部屋があります。
それぞれの部屋に特徴があります。
そして、楽しめます。
私は球根ベコニアのコーナーが好きです。
以前、担当の職人さんと話する機会があり
そのベコニアを愛する気持ちと
市民権を得たいのだ
そんな意気込みを知り
応援団になろうと思ったのです。
きれいすぎる色
そして、姿に表情がないところが
物足りないかもしれません。

でも、屋外の花々を好む人は
人工的な温室にはあまり立ち寄らないようです。
大きな空が感じられる神代植物園にきたら
大きな木から気を受けたり
芝生の上を歩きたいですね。

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今日の山頭火

石をまつり水のわくところ  山頭火

山頭火の素敵なところはフレームに意図した風景が
入らないことのように思います。
この句も景色が見えそうで見えない。
そこが面白いのかもしれません。


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今日の万葉集

心なき 鳥にぞありける ほととぎす 物思ふ時に 鳴くべきものか

もの思いにふけっているとき、ほとどぐすが鳴きだした。
こんなときに鳴きだすなんて・・・・
思いやりがない。
万葉集には時鳥が頻繁に出てきますが
時鳥、不如帰、杜鵑と多様な表現がありますが
言葉の響きなどが愛される理由だったのでしょうか

鳥の鳴き声さえ気になる。
万葉の時代は想像を膨らめ、その想像することで心を痛めるという
豊かな感性を育てる時代だったのかもしれません。

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朝のひとりごと

なぜか、テレビを見ていたら
「讃岐うどん」が食べたくなりました。
善通寺の「山下うどん」の「醤油」
四国で「しょうゆ」と言えば
うどんに大根おろしをかけて食べるのです。
その大根おろしは、自分でおろすのです。
「しょうゆ、大盛り」と注文すると
最初に「すりがね」と大根がきます。
おでんになる大根の大きさです。
客はおどんが来るまでにすりおろします。
うどんがきたら、大根おろしをいれ
醤油(どうも調味料とは違って薄味らしい。秘伝のたれ)をかけて
食べます。
それがとてもいい。
素朴で、うどんの味そのもの
他に何もない。
それがいい。
四国の人は、タレだけ(温かいか、冷たいかだけ)をかける「ぶっかけ」(レモンのひとかけらがついている)
か「しょうゆ」だけですね。
物足りない人はおでんを自分で選んで追加します。
懐かしい。
料金後払い
自己申告制
それも嬉しい四国の雰囲気、そして人情です。

西行、山頭火の名を聞くと思い出します。
西行の時代に讃岐うどんはあったのかしら・・・

天気がすっきりしないようです。
傘を準備してお出かけください。

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