あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

読むよりも作るがうれしき春になり あきオジ

2012-04-22 05:59:17 | 日記
昭和記念公園のチューリップです。

きっと、俳句を作る人は作るのが楽しいでしょうね。
写生とかあれこれ講師や師匠から助言を受けながら
習い事として作る人だって
作るのが楽しいのではないでしょうか
俳句の成りたちなどから考えると
みんなで楽しむ
会話のネタ
そんな気楽さがあったのでしょうね。

・・・・・・・

公開講座で和辻哲郎の評論について話題を聞きました。
学者というのは知識が豊富で
説明が上手ですが
自分で生み出すことがないので
話を聞いて入ると
きわめて退屈ですね。

難しい言葉を駆使して
何かを言っているだけで
感動もなければ刺激がありません。

説明が上手だね
それしか感想がありません。

でも、そんなことを言わないで
説明を聞いています。
落語を聞いているときと同じです。
学者の過剰な自負心が気になることを辛抱すれば
暇つぶしになります。

そんな楽しみも終わりにしましょうかね。

・・・・・・

うらやましうき世の北の山桜  芭蕉

糸桜こやかへるさの足もつれ  芭蕉

(先日も取りあげました。江戸の「粋文化」の気配を感じます。芭蕉にもいろいろな局面があるのですね。)

草履の尻折てかへらん山櫻  芭蕉

(時代劇を見ていると時代考証にこだわる演出家とどうせ作りものなのだからということで気にしない演出家がいますが、芭蕉のこの句のようなさりげない習慣を大切にする演出家の作品を見ているとほっとしますね。)

・・・・・・

腹が出た人が語りし倫理学  あきオジ

ギリシャにも春はあるかの気になる夜  あきオジ

チューリップ映す水面に浮かぶ鳥  あきオジ

・・・・・・



振りかえり刻む記憶も春なれば  あきオジ

2012-04-22 05:39:47 | 日記
常識や上品さは「嘘っぽい」
ですから、外面的には常識人らしく
バランス良く会話を展開していますが
本当は退屈で、鬱陶してたまらないことがあります。
「人間臭い」というか、むき出しもいいかもしれないと思いながら
そうはいきません。
山頭火、放哉などもいますが、何か不十分です。

・・・・

下品で理不尽なものが、現実なのだと思いながら
それなりの人で終わりそうです。
まあ、いいか。

・・・・・・・

やくざ、悪徳商法のおじさん、セックス大好き兄さん、働くことが嫌いな人
競輪好き、それもあっておかしくないのに、周囲にはいないし、近づくこともない。
そんな人は俳句を作らないのでしょうかね。

それでいいのだと思いながら、それでは何も知らないことになる。
そんなことを繰り返しているうちに取り返しのつかない年齢になってしまいましたね。

・・・・・・・

「こころの時代」を日曜日には見ていますが、猥雑さが排除された不思議な気分だけが残る番組です。

・・・・・・

あることもないこともあり読経する  あきオジ

こんなものそれでいいのだ櫻散る  あきオジ

難しくすることもなく扉あけ  あきオジ

説明が上手になりし坊主あり  あきオジ

・・・・・

世の中は桜の花になりにけり  良寛

山は花酒屋酒屋の杉ばやし  良寛

同じくば花の下にて一とよ寝む  良寛

・・・・・・



日曜日「こころの時代」遠き声   あきオジ

2012-04-22 05:12:03 | 日記
体調悪く、早く寝ましたがたいして回復していません。

・・・・・・・

墓地の上は星ばかり  放哉

あすは雨らしい青葉の中の堂を閉める  放哉

(放哉の句の中で、お気に入りの一つです。言葉の並び方と言うか、放哉の語り口のゆおでいいですね。言いたいことを噛みしめて、言葉を少なくしている。そんな気がします。放哉は、しゃべると怖い人のように思いますが、しゃべるのが好きな人のように思えます。逢えば、愚痴っぽいだけの人かもしれません。)

友を送りて雨風に追はれてもどる  放哉

・・・・・・・

会うこともなかれば手紙欲しくなり  あきオジ

たよりなき春がまたくるそして去る  あきオジ

どうにでもなれと言いだす春が過ぎ  あきオジ

・・・・・・・・

定型的で上品なというか、最初の言葉で展開が見える俳句にあきました。生意気な言い方ですが、素人にはそれくらいのことは許されるでしょう。また、新しい国で逢いたいのですが、ついつい、同じところに戻ってしまいます。

・・・・・・

今日は公開講座出席します。
知識を豊かにして頭の中であれこれいじって楽しいのか怪しいですが
これまでの知識を引っ張り出しています。
でも、話を聞いている自分が「貧しいな」と思っています。

そして今週は仕事が詰まっています。
何もないのも刺激がなゐのですが
あると鬱陶しい気分になります。

まあ、難しく考えずにぼとぼちとやっていきましょう。

・・・・・・・