寝不足にご用心

中古車屋に着いて、駐車スペースにバックで車を入れていたらバキっという音がした。

車を前に出して確認すると、車体の後部を展示車にぶつけていて、展示車のフロントが見事に凹んでいた。

わ～、やってしまったぁ～。

悔恨の念が湧き上がり、そのまま車に戻り逃げようかと思った。
しかし、
車を駐車スペースに入れ直し、事務所に向かった。

事務所は意外に広く、子連れのお客さんの姿もチラホラ。

ボクは、店員を探した。

これ、夢だったらいいのにぃ・・・、そんなことを思っていた。

携帯が鳴った。

ポケットから携帯を取り出した。

しかし、その携帯は見覚えのないものだった。

これ、オレのじゃないし・・・

すると、一人の若い女性が現れ、「これ私の」と言って、そのケイタイをボクの手から取っていった。

これ、夢だ、きっと、夢だ。

目の前に立っていた若い妊婦に歩み寄り尋ねた。

「これ、夢ですよね」

それまで美しかった妊婦の顔がみるみる般若のような顔に変質していった。

目が覚めた。

その後も、変な夢をたて続けに見て、その度に目が覚めた。

おかげで、寝不足。キツか。