このバカブログでは、ボクの出張先はGTO島ってことになっているけど、ちゃんと説明すればGTO列島のどれかってことになる。そのどれかについては、諸般の事情により詳しく言えないのがもどかしい。
そういうわけで、みんなにはGTO島ってことで我慢してもらいたい。
毎日現場に出ているけど、朝と夕は港近くの事務所で仕事をしている。その事務所は新興エネルギー企業の営業所で、職員は所長と事務手伝いの女性の二人。
所長さんはある大手企業を退職したあと、アルバイト的に勤めているだけで、用事があるときにしか事務所に姿を現さない。一方、女性は電話番的な存在で、やはりアルバイトで勤務時間は10時から4時で、仕事をしているんだかしてないんだかよくワカラナイ。
そんな女性は、はれぼったい顔をした自称32歳の二人の子持ちで離婚経験者。
その女性は、自分が住んでる島では離婚率が高いという話題にからめて、自身のことをあっけらかんに語ってくれた。
「hiratakuwaさんは、おサケ、飲めるんですか?」
大胆不敵なヤツだと思った。
「まぁ~、普通っすよ。だけど飲んだらスグ寝ちゃうタイプですね。」
「実は、アタシ、夜ぅ、仕事してるんですぅ。」
女性は、自分のことをさんざん方向音痴だと言ってたけど、お店までの道順はシッカリと教えるのだった。
そういうお誘いを断る理由はドコにもなかった。
翌日は熊本に戻るわけだし、深酒OKだった。
・・・みなさん、ナニカ。
ボクはお酒も女も大好きです。
入店したのは11時。朝まで飲むにはちょうどいい時間だった。
ボックスには5、6人の団体客が3組。カウンターもほぼ満杯。
その店は繁盛していた。
満月を挟んだ一週間、漁師たちは遠洋から寄港し、陸でしばしの休息を楽しむのだそうだ。
ボクの左隣に座っていたスーツ姿の自称ARK中学校長が教えてくれた。
深い皺の男たちが店の女の子にプレゼントを渡していた。
ボクをこの店に誘った自称32歳のはれぼったい顔の女性は、やはりはれぼったい顔のままで化粧気はなかった。
「目が昼間と同じくらい小さいままじゃないですか」
人のことは言えないなと思いつつも、とりあえず正直にからかってみた。
しかし、隣の自称校長センセーの話によれば、このお店がGTO島No.1なのだそうだ。
ボクはNo.1のお店に行けてラッキーだったのかもしれない。
自称32歳の女性は12時過ぎに帰宅した。
ボクの右隣には、やはり一人客で、高級時計を身につけた神経質そうなメガネの男性がいた。
一人で日本酒を傾けていた。
「日本酒ですか、めずらしいですね。」
九州のしかも最果ての離島で日本酒を飲む男、これはヘンとしか言いようがない。
メガネの男性は、ナゼ日本酒を飲むように至ったか、文学的に説明してくれた。
メガネの男性は知性が高く、しかし、そのことがこの離島で自分を苦しめているような雰囲気だった。
メガネの男性は、みんなから「社長」と呼ばれていた。
ボクもとりあえず「社長」と呼んで会話を楽しんだ。
閉店を迎えようとしていた1時すぎ、「社長」はボクを次のお店に誘ってくれた。
実は、左隣にいた校長先生からも次の店に誘われていたけど、そっちは丁寧に断っていて先に帰ってもらえないかとちょっぴりウザかったりしたのだけど、「社長」には「金ないですけど、ヨカですか」って笑顔で答えのだった。
次の店で、二人は歌いまくった。
「社長」は52歳。2代目社長だった。
熊本でゴルフ場も経営しているとのことだった。
しかし、状況は全般にヨロシクナイらしい。
社長が席を外しているときママに聞いてみた。
社長が経営する会社はGTO島No.1の土建会社。
しかし、社長は鬱を患っている。
「今日は気分がいいのよ、社長」
ママは付け加えた。
店を出たのは午前4時。
朝を迎えようとしていた。
そういうわけで、みんなにはGTO島ってことで我慢してもらいたい。
毎日現場に出ているけど、朝と夕は港近くの事務所で仕事をしている。その事務所は新興エネルギー企業の営業所で、職員は所長と事務手伝いの女性の二人。
所長さんはある大手企業を退職したあと、アルバイト的に勤めているだけで、用事があるときにしか事務所に姿を現さない。一方、女性は電話番的な存在で、やはりアルバイトで勤務時間は10時から4時で、仕事をしているんだかしてないんだかよくワカラナイ。
そんな女性は、はれぼったい顔をした自称32歳の二人の子持ちで離婚経験者。
その女性は、自分が住んでる島では離婚率が高いという話題にからめて、自身のことをあっけらかんに語ってくれた。
「hiratakuwaさんは、おサケ、飲めるんですか?」
大胆不敵なヤツだと思った。
「まぁ~、普通っすよ。だけど飲んだらスグ寝ちゃうタイプですね。」
「実は、アタシ、夜ぅ、仕事してるんですぅ。」
女性は、自分のことをさんざん方向音痴だと言ってたけど、お店までの道順はシッカリと教えるのだった。
そういうお誘いを断る理由はドコにもなかった。
翌日は熊本に戻るわけだし、深酒OKだった。
・・・みなさん、ナニカ。
ボクはお酒も女も大好きです。
入店したのは11時。朝まで飲むにはちょうどいい時間だった。
ボックスには5、6人の団体客が3組。カウンターもほぼ満杯。
その店は繁盛していた。
満月を挟んだ一週間、漁師たちは遠洋から寄港し、陸でしばしの休息を楽しむのだそうだ。
ボクの左隣に座っていたスーツ姿の自称ARK中学校長が教えてくれた。
深い皺の男たちが店の女の子にプレゼントを渡していた。
ボクをこの店に誘った自称32歳のはれぼったい顔の女性は、やはりはれぼったい顔のままで化粧気はなかった。
「目が昼間と同じくらい小さいままじゃないですか」
人のことは言えないなと思いつつも、とりあえず正直にからかってみた。
しかし、隣の自称校長センセーの話によれば、このお店がGTO島No.1なのだそうだ。
ボクはNo.1のお店に行けてラッキーだったのかもしれない。
自称32歳の女性は12時過ぎに帰宅した。
ボクの右隣には、やはり一人客で、高級時計を身につけた神経質そうなメガネの男性がいた。
一人で日本酒を傾けていた。
「日本酒ですか、めずらしいですね。」
九州のしかも最果ての離島で日本酒を飲む男、これはヘンとしか言いようがない。
メガネの男性は、ナゼ日本酒を飲むように至ったか、文学的に説明してくれた。
メガネの男性は知性が高く、しかし、そのことがこの離島で自分を苦しめているような雰囲気だった。
メガネの男性は、みんなから「社長」と呼ばれていた。
ボクもとりあえず「社長」と呼んで会話を楽しんだ。
閉店を迎えようとしていた1時すぎ、「社長」はボクを次のお店に誘ってくれた。
実は、左隣にいた校長先生からも次の店に誘われていたけど、そっちは丁寧に断っていて先に帰ってもらえないかとちょっぴりウザかったりしたのだけど、「社長」には「金ないですけど、ヨカですか」って笑顔で答えのだった。
次の店で、二人は歌いまくった。
「社長」は52歳。2代目社長だった。
熊本でゴルフ場も経営しているとのことだった。
しかし、状況は全般にヨロシクナイらしい。
社長が席を外しているときママに聞いてみた。
社長が経営する会社はGTO島No.1の土建会社。
しかし、社長は鬱を患っている。
「今日は気分がいいのよ、社長」
ママは付け加えた。
店を出たのは午前4時。
朝を迎えようとしていた。
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