悩みというほどの悩みではないけど、敢えて言えば「贅沢な悩み」になるのかもしれない。
リョー坊のことだ。
4月の末、雨で中止になったホークスVSライオンズの試合を観に行ったときのことだけど、ボクらは万全の雨対策でライト側外野スタンドに陣を構えた。
試合前、ライオンズのフリー打撃の練習では何度もライト側に鋭い打球が飛んできた。そのうち何個かはスタンドを直撃した。
外野席は傾斜した芝生地になってるんだけど、リョー坊と同じ年頃の子供達はボールが飛んでくる度にボール欲しさに右に行ったり左に行ったりで大騒ぎなんだ。
もちろんリョー坊だってグラブは持参していた。だけど、そんな子供たちに加わろうとはしなかった。
そのかわり持参してきたアウトドア用のチビチェアにしっかりと腰を降ろし、遠くのバッティングゲージの中にいる選手をジッと見つめていたんだ。
昨夏も何度か藤崎台球場に高校野球を観に連れていったんだけど、そのたきだって、ネット裏から大まじめで観戦するのだった(ボクはいつもビールを飲んでるんだけど)。
そういうリョー坊を見ていると、なんて言うか、なんと言うか、「こいつは,やっぱり本気なのかもしれない」って思ってしまう。
中止になったホークスVSライオンズの帰り途、ボクらは繁華街の居酒屋で食事をとった。
変な話しに聞こえるかもしれないけど、そのとき、ボクは数杯の生ビールの力を借りてリョー坊に訊いてみた。
「なぁ、リョー坊、やっぱり、そのぉ、・・・ん~なんだぁ、・・ぷ、ぷ、プロ野球選手になりたいとかそんなこと思ってるのか」
リョー坊は氷が入ったウーロン茶をガブリと飲み干すと言った。
「うん!、ウーロン茶!」
GWの後半は雨にたたられて、家にいる時間が多かった。
それで、SGAオヤジから借りていたWBCのDVDを見たりしたんだけど、リョー坊はそれを3回も見た。3回目のときは,さすがにボクも飽きてしまって途中で眠りこけてしったんだけど、気が付くとリョー坊はモニターの前に正座していて、メダルを下げて優勝に沸き返る選手達を食い入るように見ていたんだ。そして突然振り向くと目をうるませて言った。
「おとーさん、リョー坊,あんなんになりたいっ!」
こないだプロ野球中継を見ていたらリョー坊が言い出した。
「おとーさん、今年はWBCはないとぉ?」
「なかよ~、たしかねぇ、WBCは4年おきじゃなかったかなぁ~」テキトーに答えた。
「う~ん・・・・う~ん・・・・、じゃぁ5回目、5回目んときに出るけん」
こないだティーバッティングに付き合っていたら裸足のリョー坊が言い出した。
「やっぱりさぁ、チャンスのときに打てんとダメだよね~、松中選手みたいな、そんな選手になりたかぁ~」
「練習あるのみばい、打てぇ~」(ホイ)
「だけん今しよっでしょーがぁ」(ガギン)
本気のリョー坊に対してこれからどうしたらいいんだろうと悩む。
いろんなことを考えるけど、それを言葉ではうまく説明することはできないけど、リョー坊には、いろんな野球をもっと見てもらいたいと思っている。
ボクは野球の技術に関してアーダコーダと言える資格は無いし、アーダコーダと言うつもりもない。2年生だし、アーダコーダと言って理解できるわけでもない。
だからしばらくは、いろんな野球を見てもらいたいのだ。
そこから何かを感じてもらいたいのだ。
それからもう一つ思うのだ。
これもやっぱり、言葉で説明することはできないけど、リョー坊に今一番学んでもらいたい技術は「走る技術」だ。
運動会、チームでの練習、様々なスポーツの場面で子供達の走る姿を目にするけど、走るフォームは千差万別であることに気付く。
だけど、スポーツがうまい子供たちの走りに着目すると、走るのが速いのは言うまでもないことだけど、速くなれば速くなるほど、そのフォームがある一定のキレイなフォームに収斂していくような気がしてならないのだ。
性格に個人差があるように体格にだって個人差はある。多くの人は、「足の速さは生まれつきだ」とも言う。
だけど、と思うのだ。
だからこそ、思うのだ。
走ることこそ技術であり、走ることこそスポーツの基本なのではないのかなと(勘だけど)。
そして走る技術の習得時期は,プレゴールデンエイジと呼ばれる今が一番の時ではないのかなと(勘だけど)。
だけど、ちゃんとした走る技術って,どこでどんなふうに習えばいいんだろう。
ボクは教えることができない。
リョー坊のことだ。
4月の末、雨で中止になったホークスVSライオンズの試合を観に行ったときのことだけど、ボクらは万全の雨対策でライト側外野スタンドに陣を構えた。
試合前、ライオンズのフリー打撃の練習では何度もライト側に鋭い打球が飛んできた。そのうち何個かはスタンドを直撃した。
外野席は傾斜した芝生地になってるんだけど、リョー坊と同じ年頃の子供達はボールが飛んでくる度にボール欲しさに右に行ったり左に行ったりで大騒ぎなんだ。
もちろんリョー坊だってグラブは持参していた。だけど、そんな子供たちに加わろうとはしなかった。
そのかわり持参してきたアウトドア用のチビチェアにしっかりと腰を降ろし、遠くのバッティングゲージの中にいる選手をジッと見つめていたんだ。
昨夏も何度か藤崎台球場に高校野球を観に連れていったんだけど、そのたきだって、ネット裏から大まじめで観戦するのだった(ボクはいつもビールを飲んでるんだけど)。
そういうリョー坊を見ていると、なんて言うか、なんと言うか、「こいつは,やっぱり本気なのかもしれない」って思ってしまう。
中止になったホークスVSライオンズの帰り途、ボクらは繁華街の居酒屋で食事をとった。
変な話しに聞こえるかもしれないけど、そのとき、ボクは数杯の生ビールの力を借りてリョー坊に訊いてみた。
「なぁ、リョー坊、やっぱり、そのぉ、・・・ん~なんだぁ、・・ぷ、ぷ、プロ野球選手になりたいとかそんなこと思ってるのか」
リョー坊は氷が入ったウーロン茶をガブリと飲み干すと言った。
「うん!、ウーロン茶!」
GWの後半は雨にたたられて、家にいる時間が多かった。
それで、SGAオヤジから借りていたWBCのDVDを見たりしたんだけど、リョー坊はそれを3回も見た。3回目のときは,さすがにボクも飽きてしまって途中で眠りこけてしったんだけど、気が付くとリョー坊はモニターの前に正座していて、メダルを下げて優勝に沸き返る選手達を食い入るように見ていたんだ。そして突然振り向くと目をうるませて言った。
「おとーさん、リョー坊,あんなんになりたいっ!」
こないだプロ野球中継を見ていたらリョー坊が言い出した。
「おとーさん、今年はWBCはないとぉ?」
「なかよ~、たしかねぇ、WBCは4年おきじゃなかったかなぁ~」テキトーに答えた。
「う~ん・・・・う~ん・・・・、じゃぁ5回目、5回目んときに出るけん」
こないだティーバッティングに付き合っていたら裸足のリョー坊が言い出した。
「やっぱりさぁ、チャンスのときに打てんとダメだよね~、松中選手みたいな、そんな選手になりたかぁ~」
「練習あるのみばい、打てぇ~」(ホイ)
「だけん今しよっでしょーがぁ」(ガギン)
本気のリョー坊に対してこれからどうしたらいいんだろうと悩む。
いろんなことを考えるけど、それを言葉ではうまく説明することはできないけど、リョー坊には、いろんな野球をもっと見てもらいたいと思っている。
ボクは野球の技術に関してアーダコーダと言える資格は無いし、アーダコーダと言うつもりもない。2年生だし、アーダコーダと言って理解できるわけでもない。
だからしばらくは、いろんな野球を見てもらいたいのだ。
そこから何かを感じてもらいたいのだ。
それからもう一つ思うのだ。
これもやっぱり、言葉で説明することはできないけど、リョー坊に今一番学んでもらいたい技術は「走る技術」だ。
運動会、チームでの練習、様々なスポーツの場面で子供達の走る姿を目にするけど、走るフォームは千差万別であることに気付く。
だけど、スポーツがうまい子供たちの走りに着目すると、走るのが速いのは言うまでもないことだけど、速くなれば速くなるほど、そのフォームがある一定のキレイなフォームに収斂していくような気がしてならないのだ。
性格に個人差があるように体格にだって個人差はある。多くの人は、「足の速さは生まれつきだ」とも言う。
だけど、と思うのだ。
だからこそ、思うのだ。
走ることこそ技術であり、走ることこそスポーツの基本なのではないのかなと(勘だけど)。
そして走る技術の習得時期は,プレゴールデンエイジと呼ばれる今が一番の時ではないのかなと(勘だけど)。
だけど、ちゃんとした走る技術って,どこでどんなふうに習えばいいんだろう。
ボクは教えることができない。
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