英国の作曲家、マルコム・アーノルド Malcolm Arnold (1921-2006)のA Grand, Grand Festival Overture (Op.57, 1956) ってのがあって、掃除機3台と床磨き機(?)がすまし顔で登場したと思ったら最後はベートーベン様に対する全力での馬鹿にしくさり具合に爆笑してからしばらくはてっきりお笑い作曲家だとばかり思っていました。
しかし交響曲を聴いてからは認識を新たにしちゃいました。
調性感バリバリで一見(一聴?)親しみやすそうなんだけど、毒があってボクは好き。
4番のCD自分初演?のときなんて、神聖な「交響曲」を襟を正して正座して聴いてたら、突然リゾート地にぶっ飛ばされて唖然&嬉し恥ずかしだったわ。交響曲でこういうことやっちゃうんだーってマジ感激しましたの。
ただ、重い病気になった後の9番(アノ9?ノル9?)だけは何か哀れで別人みたいでしんだじーちゃん思い出すから一回も通して聴けないでいるけど。
アーノルドの交響曲の魅力は何よりも金管がパッパカパー!!って鳴っててSUGEEEE気持ちEEEEE!!+薬味にちょっと狂気入っちょる!
オーケストラ編成はさぞデカいのかと思ってネットで調べてみたら...
(亡くなって間もないからIMSLPには総譜無いけど'SchirmerOnDemand'にあったわ(2~5と9番)。無料で見れるで~)
1番(Op.22, 1951) 3222/4331/timp.2perc/hp/str
2番(Op.40, 1953) 2+pic.222+cbn/4331/timp.2perc/hp/str
3番(Op.63, 1957) 2+pic.222/4331/timp/str
4番(Op.71, 1960) 2+pic.222+cbn/4331/timp.3perc/cel.hp/str
5番(Op.74, 1961) 2+pic.222/4331/timp.2perc/cel.hp/str
6番(Op.95, 1967) 2+pic.222/4331/timp.3perc/hp/str
7番(Op.113,1973) 2+pic.222+cbn/4331/timp.3perc/hp/str
8番(Op.124,1978) 2+pic.222/4331/timp.2perc/hp/str
9番(Op.128,1986) 2+pic.222/4331/timp.2perc/hp/str
...みたいに、決して小さくないけど(打楽器は種類多いっぽい※)、チョ~デカいわけでもないのね。3番は特にシンプル。
むしろブラームス的な頑固一徹さを想起させるやね。
編成が大きく聞こえるってオーケストレーションが上手いってことなのかなぁ?
もっと贅沢なオーケストラで書かれてても全然響かない曲なんていくらでもあるよね。
アーノルドがブラバンの世界では神様扱いされとるのもわかるわー!?
是非日本でナマで聴きたいっす。絶対ウケるとおもいまっせ!!
※例えば5番 Cymbals, Suspended cymbal, Side Drum, Bass Drum, Tam-tam, Bongos, Deep Tom-tom, Glockenspiel and Tubular Bells