三流読書人

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九条を守る

2006年06月18日 05時45分39秒 | 教育 

 憲法を守ろう 九条を守ろうという運動がすごい勢いでひろがって
います。
 思想や信条、政治的立場を越えて憲法第九条だけは守らねばという一点で一致する人々の運動です。まさに燎原の火の如く日本列島を包み込みつつあります。

三木睦子さん(三木武夫記念館館長)
 《静かで楽しい世の中に》
憲法九条を守っていこうという集まりに大勢ご賛同いただいて、私どもの元気になるのです。93歳になる年寄りが申し上げるのです。平和がどれほど必要か。世界にまだ残虐なことが起きていますが惑わされず、日本も世界も静かで楽しい世の中にしようではありませんか。

鶴見俊輔さん(評論家)
 《戦争の文明に反対する》
私は二つの国家の文明に取り残された一人のもうろくの個人として戦争に反対します。文明の先進国から2個の原爆を先駆けて落とされた日本人として、この戦争に協力する必要はない。その記憶を大切にし、戦争を起こす文明に対し、もうろく人として反対していきたい。

澤地久枝さん(作家)
 《新しい知恵のあけぼの》
市民たちがそれぞれの地域や職域において、憲法九条を守るということで平和への努力を続けておられる。そして日に日に増えている。この市民の力、気持ちの結び合いの中から、私たちの新しい知恵も生まれてくるに違いない。いま私たちは新しいあけぼのにいるのかも知れない。

加藤周一さん(評論家)
 《国民の横のつながりを》
「九条の会」をつくったとき特徴が二つありました。一つは議会の中は多数だけれど、国民の中では全然多数じゃないこと。もう一つは、市民運動が盛んだけれど横の連絡がない、それにいくらか役立ちたいと思いました。押して押していけば(改憲の動きに)勝つ可能性があります。

小田実さん(作家)
 《非暴力の世界に一歩》
理想的であることがもっとも現実的です。改憲派は「自衛隊を軍隊と認めて歯止めをかける」といいますが、今でも勝手な行動をとっている自衛隊はもっと勝手な行動をすると考えるのがリアリストです。非暴力の世界に向けて一歩でも進めることが日本を守ることになるのです。

大江健三郎さん(作家)
 《多様な声 大きな結実》
独立した多様な声の重なり、憲法擁護のさまざまな運動が重なって、このような大きな結実を示していることを喜んでいます。私は悲観的人間ですが、倫理的創造力を考えること、憲法九条をいかに守るか考えることを続け、この運動に合わせて少しずつ声を発していきたいと思います。

 以上は先日ひらかれた「九条の会」全国交流集会での挨拶の一部です。この集会もほとんどのマスコミは無視しました。

 『しんぶん赤旗』日曜版6月18日号を参考にさせていただきました。 


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